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今井幸彦 / 新人物文庫 (4件のレビュー)
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kirisutoinochi
随分と長い事かかって読了。 読み始めた動機が、龍馬を斬った今井信郎が晩年にキリスト者になったと聞いて、その詳しいきさつを知りたくてだったので、半分以上が誰が龍馬を殺したかという話題に疲れてしまい、積読…になっていた。 結局キリスト者としての今井信郎については何ら書かれていなかった。でも龍馬暗殺の考察は詳しい。また信郎の障害も波瀾万丈で興味深かった。 星三つ。続きを読む
投稿日:2014.07.23
restoration
今井信郎の孫、今井幸彦の著書。坂本龍馬を殺したのは祖父であるという事を残された史料から強調。そこまではまだいいが、読み進むにつれ陰謀論めいたことを語り出し、例の今井家の家伝なるものを持ち出してあたかも…西郷が今井個人の助命に関与したかのような不確かな説を主張する。しかも自分は断言はしないとか言っておきながら薩摩の坂本暗殺関与が濃厚であるかのようにほのめかすに至っては著者が問題のある人物であると言わざるをえない。はっきり言って彼の認識には間違いが多い。坂本暗殺犯の一人とされる高橋安次郎は鳥羽伏見の戦いで戦死しており、明治時代に薩摩閥とのつながりなどもちようもない。家伝にしても西郷が助命しようとしたのは榎本軍そのものであって今井個人ではない。谷干城は今井信郎を「売名奴」と読んだが、本当の売名奴は信郎ではなく幸彦ではないだろうか。本書を読む際には他の龍馬暗殺にまつわる書籍を横に置いた上で読み進めることを推奨する。続きを読む
投稿日:2011.06.12
よなるで
このレビューはネタバレを含みます
今井信郎のお孫さんが書かれた本です。 少々私情が混ざる感は否めないものの、子孫や関係者が書かれた本としては珍しく客観的な本だと思います。 龍馬暗殺犯としてしか注目されない今井信郎の、後半生がとても興味深かったです。 特に西郷との繋がりがあった点などは、研究者ももっと注目しても良いのではないのかと思いました。
投稿日:2011.06.01
toshiy
龍馬は同心二人を殺害して逃走潜伏中の凶悪犯、というのは確かで、見廻組からすれば龍馬殺しは公務の執行に過ぎない、というのは納得。むしろ謎なのは誰が見廻組に龍馬の潜伏場所をリークしたか。今井の裁判の記録が…ほとんど残っていないこと、判決は静岡藩預かりで実質無罪なこと、龍馬の死を待っていたかのように倒幕の陰謀が進行したこと、維新後の今井と西郷の不思議な繋がりなど、黒幕は実は薩長だったのではないか、と思わせる事実が満載の本です。続きを読む
投稿日:2011.01.22
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