【感想】貌(かお)なし

嶋中 潤 / 光文社
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • emixrock

    emixrock

    初めて読んだ作家さんだし、テーマでした。
    全く私の中では現実感がないのですが、法務省のHP見たら今でも存在するんですね…。
    にわかに信じられないし、法務省のHPで無戸籍者の方は連絡して下さいで呼びかけ出るのを見て、寒気しました。
    なんでこんなことがあるのか、途中泣けてしまいました。
    基本的人権の尊重、どんな人であれば憲法の下、守られてるはずです。
    続きを読む

    投稿日:2020.04.08

  • sugahata

    sugahata

    失踪した父の行方を追う娘の前に、次々に明らかになる事実…。父の過去と娘の捜索が交互に描かれ落ち着かない。結果として読みにくく、訴求力のない作品になてしまっている。代理処罰、無戸籍者問題と、重いテーマを描くが、書ききれていないもどかしさを感じる。ごめんなさい。続きを読む

    投稿日:2020.01.04

  • haji07-2019

    haji07-2019

    11月-3。3.5点。
    主人公の女性、母と妹を亡くしており、父親が突如失踪。
    父親を探すと共に、過去も調べていく。

    無戸籍の問題。丁寧な記述で読みやすい。
    身につまされる話だった。

    投稿日:2019.11.07

  • ロニコ

    ロニコ

    憲法で定められている基本的人権の尊重。それさえも保障されない「無戸籍」の人々。
    現代日本でこのような人がいること自体、信じられないが実際に1万人ほどの人がこの境遇に身を置いている。

    以前NHKのクローズアップ現代で、この無戸籍者の人を取り上げていたことがあった(色々と問題が取り沙汰された番組ではあるが、この回がそうだったわけではない)。
    にわかには信じがたい事実。法的弱者を助ける弁護士でさえ、救済しているのはごく僅かな印象だった。

    そういったにわか知識をもって読んでみたが、本当に過酷としかいいようがない。
    最近は法務省でも無戸籍者への呼びかけをホームページで行なっているようだが…。時代の急速な変化と古すぎる民法との乖離、その狭間に落ちてしまう人々の抗いようのない姿が如実に描かれている。本書の発行は2015年だが、四年後の今どれだけ状況は変化したのだろうか。2019.9.29
    続きを読む

    投稿日:2019.09.30

  • shinpapa

    shinpapa

    24無国籍を救済すること、不法滞在者を混在させないこと、旧態依然の家長制度の残滓と折り合いをつけること。難しいけど権利としての生存権を重要視して欲しいです。

    投稿日:2019.02.25

  • えみ

    えみ

    図書館で借りた本。評価は星4つに近い3だな。主人公の香の父親がある日突然行方不明になり父親を探す話だが、追跡していく毎に哀しい真実も知る事になる。無戸籍児が日本で生きていくには過酷な現実が有る。離婚後再婚した場合、300日以内での出産は前夫の子とみなされる。前夫がDVする人間で親子関係無しの証明を取る為の話し合いや裁判も無理なパターンだったが、他にも無戸籍児になった事例は出てくる。戸籍が無いと就学、社会保障や免許証など様々な面で不都合が生じ子供の未来が閉ざされてしまう。本書はミステリーなので父親の行方を捜すのがメインではあるが掘り起こさる父親の人生が哀しいながら贖罪も明らかになる。続きを読む

    投稿日:2017.08.21

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