【感想】帝都を復興せよ

江上 剛 / 光文社文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • eisaku0330

    eisaku0330

    2020/10/09 後藤新平◎ 江上剛
    前半の歴史は面白い 関東大震災と政治の空白 日本の宿命か
    後半、復興の権限を巡る暗闘史はいささか辟易 読み飛ばしてしまった

    1923年9月1日12時関東大震災 死亡14万人 罹災者340万人
    この時、日本に内閣は無かった 山本権兵衛が組閣を目指したが、ならず
    翌日、「戦時内閣」として組閣 内務大臣に後藤新平 「帝都復興大臣」へ

    都市計画は 台湾の台北市、中国の大連市で経験済み
    政治の構想=都市計画  明治維新の賊軍-医師としての気概もあり
    伊藤博文に見出される 帰還兵の検疫 
    しかし伊藤博文をロシアに送る途中、暗殺事件に巻き込まれる 痛恨

    「戒厳令」は無法を広め、朝鮮人・社会主義者への弾圧を勧めた
    東京は「江戸」のまま 渦巻き状の道路 家屋の密集 火事に弱い
    予算が乏しい 40億円 国家予算は13億円 大蔵大臣 井上準之助  軍事予算は削れない
    伊東巳代治元老院の暗躍 男の嫉妬 帝都復興審議会会長 高橋是清政友会党首もメンバー
    ビスマルクは「金、金、金」 後藤新平は「人、人、人」

    東京大改造の大きな構想 後藤新平は独裁者になった 上に然るべきトップが不可欠 摂政?
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    投稿日:2020.12.31

  • DJ Charlie

    DJ Charlie

    本作は、なかなかの苦労人で不屈の男であり、啓蒙家、理想家、実務者、指導者としてなかなかに魅力溢れる後藤新平について、一定の距離を取って客観性を護ろうとしながらも、身近に擦り寄って観察している田山という“第3者目線”を主体に綴っている小説ということになる。面白かった!!
    大きな災害が発生すると、「関東大震災からの復興の指揮を執ったという後藤新平」が何かと引き合いに出される…しかし…彼は自らが掲げた理想に向かって、思う存分に邁進出来たのだろうか?その辺りに踏み込んだのが本作の興味深さであろう…
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    投稿日:2015.09.29

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