【感想】画家と音楽家

ARUKU / ビーボーイコミックス
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
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ブクログレビュー

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  • ica

    ica

    すごくさびしくてつらいのに、救われた気持ちになる短編集。
    弱いもの、孤独なものへの優しいまなざしと、容赦ないシビアな描き方が好き。

    投稿日:2014.07.13

  • キリヱ

    キリヱ

    このレビューはネタバレを含みます

    この方は、如何してこんなに残酷なんだろう。
    それがどうしてこんなに染みるんだろう。

    表題作、何故だかあの後に画家が幸せになれた気がしないのです。音楽家も、如何してあれだけで手放してしまったのか。そこらが分かり辛いので、更にもやもやします。
    ARUKUさんの受って如何して孤立無援なんだろう。貧乏よりもそこがつらいです。
    誰にも気付かれず、ひっそり消えてしまうイメージ。
    この不安感も染みるんですが、もう少し幸せでもいいかも。

    この中では、名もなき人の話と遠足が好きかなあ。

    最後の馬の話は、この子は耳が聞こえないんですよね。
    その割に話が通じているのは、唇を読んでるって事でしょうか。
    受くんよりも、みどりさんの方が何かごつくて強そうでした(笑)

    名もなき人の青い電車と線路を歩くシチュエーションって、もしかしてチェブラーシカでしょうか?
    だとしたら、とても明るい結末かも。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.01.07

  • savivi

    savivi

    短篇集。やっぱり粒ぞろい。
    ARUKUさんは、毎度面白い設定の切り口を持ってくる。
    そしてやっぱり童話の構造っぽい。
    全体的に、その後の未来が幸せじゃないかもしれない、
    っていう刹那的な物がある気がする。
    他の作品も読んでみたい。
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    投稿日:2012.09.18

  • ざじ

    ざじ

    号泣必死の『地上で最も美しい生き物』。寓話か、もしくは昔話を聞いたような気分になる。助けられた動物が、その身を削って恩返しをしにやってくる、そんな昔話を読んでいる気分になる。美しいと形容する時、それはどんな意味を持つんだろうか。ビジュアル的に見た目の美しさを表す言葉として一番使われる言葉だと思うが、それと同じくらい、心を表す言葉でもある。でも、存在そのものを「美しい」と表現するのは難しい。寓話のような、昔話のような、とは思うが、それは私の ボキャブラリーのなさから生まれたもので、このお話は決して寓話でも昔話でもない。寓話や昔話は後世の人に読み聞かせる時に、教訓や戒めをほのめかす要素が含まれるが、このお話はそんなものでは決してない。あくまでも物語であり、2人の人間のお話だ。あの劇的な終わり方と言い…あれ以上しつこく描かない潔さと言い…ARUKUさんの物語力は小説の分量に匹敵する!!『地上で最も~』で毎度号泣してる。今でも。
    『画家と音楽家』、一度でも創作者になりたいと思った人、現在それが職業として叶ってない人は読んで欲しい。短編6作品が収録されている一冊だが、こんなに価値のある紙の束はない…私には宝物だ。巻末の『地上で最も美しい生き物』を読むと、物欲では精神は満たされないと知る。『地上で最も美しい生き物』は、子供の頃に押し付けられた「この童話を読むと感動するのが正しい行いです」と言う読み方で読んではいけないんだ、と気づく作品。状況に感動しろではなく、孤独の中でも生きている人がいて、孤独の深さに気付いてくれる存在がいると言う事の奇跡に気付ける、と言う作品。
    ARUKUさんはとても特別な作家さん。この人の「孤独」の描き方は、恐らく自身が味わっていて尚、それを人の性にせず生きている人のそれだ。孤独を噛みしめながら、優しい心根の持ち主であり続けられる強さに泣けてしまう。今の私にはとても難しいことだ。だから泣けてしまう。
    ARUKUさんの作品は「文字起こし」出来ると思う。小説で費やされる文字量があの絵の中に含まれてる。凄いなー。
    続きを読む

    投稿日:2012.06.08

  • 腐った林檎

    腐った林檎

    もうダメかもしれない。
    ARUKUさんの作品はとても独特な世界観が綺麗で好きだけど、切なすぎていまは読めない。
    目に見えない自分の内側を信じ続ける芸術家たちの苦悩が読んでいて苦しい程伝わってくる。

    描き上げられないハッピーエンドを想像する底力がないと、この作品を読むのはツラい。
    物語の彼らはきっと幸せだと思うのに、そこまで描いて欲しいと願ってしまう。
    なにこの片想いのような読後感…
    続きを読む

    投稿日:2012.05.04

  • 羊

    表題作と同時収録の2編もあわせて、とても考えさせられる作品。ARUKU先生の世界観がぎゅっとつまった深い作品ばかり。

    投稿日:2012.04.08

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