【感想】さきくさの咲く頃

ふみ ふみこ / 太田出版
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • hansode03

    hansode03

    このレビューはネタバレを含みます

    昔買ったのを読み返し。

    京都の自然の中を舞台に、男の子と女の子の双子のいとこと共に成長してきた女の子。

    思春期を迎えて、高校→進学?のタイミングで、

    女の子は男の子に

    男の子は男の子に

    女の子は女の子に

    苦しみながらも自分の性と折り合いをつけながら、つかず、離れず逞しく成長していく主人公たちの姿が、優しいタッチで描かれる青春ラブストーリー。

    ありそうでなさそう。
    なさそうでありそう。

    男の子も女の子にも、入れ替わりながら感情移入してしまう。

    作品を読む時の脳内シミュレーションが楽しい、厳しい、つまりワクワクドキドキできる作品でした。

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    投稿日:2021.01.28

  • akihiro0718

    akihiro0718

    このレビューはネタバレを含みます

    幼い頃からの、醸成されてきた心模様が物語の中で、堰を切ったように発露されていく。
    それは、実ることはなく、ただ空転していく。大和三山が、ただ季節の移りかわりとともに、それを見守っているだけである。
    その気配が画面に漂っているからなのか、必要以上に主人公たちへの感情移入を防いでいるように思う。あくまで、人の世界における風景のひとつのように物語は展開されていくのである。
    断念を経験し、様々な感情を抱え、熟成させながら、あたたかな笑顔を相手に向けるとき、成熟の気配が高校生だった彼らに訪れる。

    素晴らしい作品

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    投稿日:2016.08.28

  • ノーネーム

    ノーネーム

    やっとふみふみこさんの作品今出てる分読破しました。 ちょっと禁断の恋というか同性愛的な描写を描くのが本当上手いし生き生きと描くよなと思います。 普通だったら読み終わった後心が暗くなりそうな感じですがそこの所はふみふみこ先生良い意味であっさりしてて読みやすいんですよねー 来月のぼくらのへんたいを気長に待ちたいと思います。続きを読む

    投稿日:2015.12.06

  • hetarebooks

    hetarebooks

    恋に恋する、とはよく言ったもので。思春期特有の自意識過剰な感じや、好きだ好きだ言いながらいざ手に入るとなれば怖くなるような片想いの身勝手さ、青臭さを美しく昇華しているのがふみふみこさんだと思う。

    んな自分が一番好きで嫌いで、恋愛もエゴ。それでいいのだ。続きを読む

    投稿日:2015.04.22

  • あさひ

    あさひ

    幼なじみの澄花と暁生と千夏。子供時代の終りと別れの予感のある高校最後の一年。
    届かぬ想いを抱え、痛みと苦さとそれでも一緒にいる時間を愛しく思いながら…季節が移ろって行きます。
    繊細な感情が味わい深い作品です。
    『ひとりよがり』でもいいのです。これは十代の特権なので。
    大人になって再会して、あの頃はぐだぐだぐるぐる悩んだねと笑える日が来ればいいなと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.21

  • tztsts

    tztsts

    言葉も絵もシンプルなのに、好きと嫌いが多段的に交錯する複雑な感情がそこにはある。しかも、これまたそう単純ではないセクシャルマイノリティな衝撃がある。
    しかし何より、大人になる一人の少女の叙情がしんみりとそこにある。続きを読む

    投稿日:2014.03.08

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