【感想】人はなぜ逃げおくれるのか――災害の心理学

広瀬弘忠 / 集英社新書
(43件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ottersho

    ottersho

    タイトルは「なぜ逃げおくれるのか」であるが、その原因について洞察しているというよりは、災害全般について、筆者の考えが整理されている。
    パニックとはギリシャ神話に出てくる半獣神「パン」が由来だというのは初耳であったし、災害ではパニックは簡単に起こらないということも主張している。
    また、日本では災害で生き残った人達を「被災者」と呼ぶが、実は「サバイバー」なのだという見方は斬新である。
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    投稿日:2022.06.21

  • 夜田わけい

    夜田わけい

    人は災害時にパニックにならない、という前提をもとに、災害に備えた社会を説く。韓国の地下鉄事件の被害者の落ち着き払った様子や、9.11の世界貿易センタービルのテロ事件の際の人々の行動などからその前提を解説している。ただ、内容的には危機対応時の人間について語っているので、アマンダ・リプリーの『生き残る判断、生き残れない行動』なども参照した方が、タイトルの疑問については理解しやすいであろう。続きを読む

    投稿日:2021.11.17

  • ポ

    タイトルと内容が噛み合ってなくてストレス
    ようやく読み終えた
    実際の災害が多数挙げられているが、人はなぜ逃げ遅れるか?という問いに対する結論を導くために事例を挙げているというのではなく、ただ列挙されているだけに感じた 散漫な印象続きを読む

    投稿日:2021.07.28

  • dai-4

    dai-4

    竹内薫・科学ブックガイドから。非常時、パニックにならないのが危ないっていうの、目から鱗だった。言われてみればその通り。自分のことを振り返ってみても、思い当たることがあって冷や汗もの。話題は感染症にまで及び、かなり前の出版ながら、内容はかなりタイムリー。常日頃から色んな可能性に思いを馳せ、より確実な準備を整えていくことが肝要。当たり前のことなんですけどね。続きを読む

    投稿日:2020.09.28

  • 本の戌

    本の戌

    鹿児島の実家、実は先日の大雨で半孤立しています。地表滑落のため、団地に隣接する幹線が下り側で全断。年内の復旧見込みはなく、移動に苦が伴っている。
    大雨前に避難警報の発報を知るも、離れた土地にいる家族は「ダイジョウブ」の一点張りだった。結果、大丈夫だったけどニアミスだった。
    実は、先日、ウチのビルで発煙があり警報が鳴った。"This is not a drill"というフレーズは訓練の時にも流れていて、「あれ?訓練かな」と思って誰も避難しなかった。実際に避難したのは、消防士の姿を見た来た時だった。
    警報はその信用を落とし、避難意識も高く持ち続けられていないのは現実のように思う。

    どうしたら彼らに避難してもらえたか、自分が避難行動をとれただろうか。

    実際にはパニックにはならないが、落ち着き過ぎはまずい。災害天災のもたらす悪い面と良い面(!)の存在。新しい時代には新しい災害が、など知っていて損のない内容でした。
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    投稿日:2019.08.04

  • 聖心女子大学図書館

    聖心女子大学図書館

    カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第9回図書館企画展示
    「災害を識る」

    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース
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    投稿日:2019.02.28

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