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中沢啓治 / 汐文社 (2件のレビュー)
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八百
明るい兆しと言った矢先にオーマイガーッ!な第7巻、隆太の感化院仲間の復讐劇相手の泣き言を皮切りに朴さんによる三国者差別、親代りのおっさんの原爆回顧録そしてキャノン機関に端を発するGHQ批判などの恨み言…のコングロマリット。そして圧巻はお母ちゃんが…… 巻末に繰り広げられる壮絶な描写とマッカーサーや天皇陛下をも矛先とした戦争への激し過ぎる怒りは深い悲しみを誘う。 戦争とはいえ悪魔の兵器で一瞬にして街や家族を焼き尽くされた広島の人たちにいつまでも消えない心の傷はまさにこういうことなんだろう。 それでも天国の父母の励ましを受け麦っ子ゲンは立ち上がる続きを読む
投稿日:2016.07.22
ピヨピヨ
戦争の悲惨さを改めて感じさせる作品。小学生のとき地元の図書館で読んで、その迫力あるタッチが不気味でトラウマになったものです。主義主張はさておいて、今改めて読み返すと、重く悲しいストーリーの悲惨さにはも…ちろんのこと、無理矢理にでも明るく気丈に振る舞うゲンたちの心情の描写に毎巻泣けます。登場人物のひたむきさにはただただ驚嘆…(泣)。 そして一方で、エンターテイメント作品としても名言が溢れているような気がする…。中沢さんの笑いのセンスが凄まじいです。続きを読む
投稿日:2010.04.06
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