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小杉健治 / 集英社文庫 (3件のレビュー)
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masato
鶴見弁護士シリーズ6作目 阪神淡路大震災が絡みます また、旅としては赤穂浪士の赤穂が出てきます。 旅と事件とプラスアルファはいつものパターンですね。 隣人の男を包丁で殺害したとして逮捕された森塚。 …その森塚を弁護することになった鶴見。 凶器は隣人が持ってきて、もみ合っているうちに刺したとして殺意を否認する森塚。 さらに、二転三転する森塚の供述に、鶴見と検察は振り回されます。 森塚のDVから逃れている女性の存在。 その女性が隣人の男に森塚の殺人を依頼したのか? 森塚の自己中心的な供述にうんざりしますが、鶴見はその本心、そして過去を解き明かし、真相を明らかにしていきます。 そして明らかになった真相は... ちょっと無理があるのでは?(笑) いや、笑うところではなく、感動するところなんだけど、裏表紙には 「償いとは何かを、犠牲者たちへの祈りを込めて描く、号泣ミステリー」 と煽っていますが、号泣ミステリーではなかったです。 なんとも、哀しい真相でした。続きを読む
投稿日:2023.07.23
yukakoda
著者の本を毎回読み、思うのですが、弁護士が被疑者の本心を明かすまで、を溶かしていく様子が心打たれます
投稿日:2017.11.27
reso100
宇田川洋一が隣に住む森塚翔太に殺害されたという事件の弁護をすることになった鶴見京介.正当防衛を主張する森塚の供述がくるくる変わり,検事の皆川も困惑している.森塚の元カノ藤木利香の話を聞くうちに,ヒント…を見つけた鶴見の調査で,真相が明らかになる.宇田川は阪神淡路と東日本の2つの震災に遭っており,阪神の時の行動に今回の事件の原因が潜んでいることを突き止めた.結末はやりきれない感じだが,次に続く話も用意されており,次作が楽しみだ.続きを読む
投稿日:2015.11.11
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