【感想】モルグの番人【イラスト入り】

今城けい, 陸裕千景子 / 花丸文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • lovenovels

    lovenovels

    柳のことが大切すぎて、離れたくないがために「友達」という関係を変えることができない須賀。柳の気持ちが分かりづらい(本人も分かっていない?)からこそ、こんなにも遠回りすることになったのだろう。友達以上になれなかったとしても、柳を守りたい。と思っている須賀の気持ちが痛いほど伝わってきた。理解し合うことが難しい2人なのだから、これからはちゃんと言葉で表現するようにして欲しい。続きを読む

    投稿日:2019.12.09

  • blkaigi

    blkaigi

    新聞社の死亡データ管理部に務めるIQ200の天才・柳と、彼を盲目的に愛する10年来の友人で雑誌編集者の須賀。モデル事務所の売春事件をベースにしたサスペンス。今城さんの、人間として決定的な何かが欠如しているキャラを描く巧さが冴え渡ります。自覚・無自覚の差はあれど、互いに依存しあっている関係性がすごく美味しい!そしてエロい!続きを読む

    投稿日:2013.03.20

  • のんすけ

    のんすけ

    おもしろかったです。最初に柳の性格を知った時はどうかな~~と思ったんですが、読めば読むほど柳の須賀への思いが段々と分かってきて…。
    もう~これだけ愛されてて須賀幸せだね~って感じでした。
    私としてはサブキャラの寺本と春海の話が読みたいな~。続きを読む

    投稿日:2012.12.10

  • komopy

    komopy

    雑誌記者の須賀傭一と、新聞社で資料課に勤務する連城柳がコンビを組んで、極悪非道な事件を追及していくサスペンスが主軸。
    でも、メインは主人公二人の10年愛です。

    柳がとても特殊なキャラクターで、他のBLと比べてかなり異色的です。完璧な人形のように美麗で、アンドロイドのように表情は乏しく、しかしIQ200という超人的な頭脳の持ち主。そして、そんな柳を学生時代から密かに盲愛し続けている勇猛果敢な性格の傭一。その傭一の視点で物語が進行します。

    ものすごく柳のことを愛しているくせに、ひたすら友人としての立場を守り続け、ストイックに彼を支える傭一と、感情を全く理解することができない柳の関係に、とても興味を惹かれます。
    仕事について助けあうだけなのかと思われるクールな関係が、読みすすむうちにもっと深い意味を持っているのだと思い知らされて、胸が熱くなります。

    とにかく、攻の辛抱強さには敬服します。なにしろ柳は感情を理解しないし、表現することもできない男。感情の起伏のない言葉から何を考えどんな気持ちでいるのか探るしかないんです。そして、そのあやふやな手がかりから傭一は柳のあらゆる思いを受けとめていきます。これはもう、傭一の粘り勝ち。愛の深さイコール忍耐力です。

    後半には互いに相手の存在があるからこその活躍を見せることができる場面があって、読後は爽快。

    ただ、柳の過去は不必要に痛いです。酷い家族だ。
    全体に硬質で特殊なムードが漂っているので、Hシーンも難解。エロいはずの言葉の数々が、クールすぎて煽り不足。いまいちのめり込めない感がありました。柳の言葉の意味をひとつひとつきちんと理解していく傭一ほど忍耐力がないことに気がつきました。
    続きを読む

    投稿日:2011.08.26

  • みー

    みー

    好き嫌いが出そうなお話かなと思った。
    10年たってようやく第一歩ってのは遅すぎませんか。
    誘い受けかもしれないけどまったく好みじゃない…

    投稿日:2010.09.29

  • 藍月

    藍月

    雑誌記者の須賀は、IQ200の麗人・柳と10年間友人の立場を貫いてきた。柳は新聞社で死亡関連のデータばかりを扱う特殊な部署、通称『モルグ』に勤める少々奇矯な男で、須賀はそんな彼を滅私盲愛し献身的に支えてきた。そんな二人が、ある日、手違いでモデル売春の副産物である1枚の裏AVを入手し、非道な事件の解明とともに、二人の互いへの妄執と独占欲が暴かれて…。
    基本この手の文庫の本は買わないんですが、知ってるサイトさんが本を出すという事で思わず購入。HPで公開されてる時と違う部分があったりして、比較しながら読むのが面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2009.08.31

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