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惠谷治, カワグチニラコ / ダイヤモンド社 (2件のレビュー)
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henahena1
アメリカ、ロシア、中国、イスラム圏の4つの国・地域について、その成り立ちや歴史から国民性をひもとき、現在の課題や日本との関係について解説したもの。左ページの解説、右ページのマンガ、という見開きで完結…する内容になっている。 たまたまそこにあった本、という感じで、成り行きで読んだ本だった。分かりやすい、と言えば分かりやすいのかもしれない。おれが本当に政治とか国際関係の話が苦手なので、とりあえず字面は理解できるし、役に立つけれども、あんまり知的な興味深さとか、そういうものが感じられなかった。それにしても、アメリカ以外の話は知らないことが多すぎて、おれの知識のバランスの悪さというのを感じる。「神の言葉なのでコーランの翻訳は認められていない」(p.212)とか、スンニ派とシーア派の違い(p.216)とか、「ジハード」は「原理主義理論家がつくり出した」もの(p.232)とか、イスラムの話は馴染みが薄い。重要なんだけれども。あとイスラム圏以外の話で、まず「民族名には自称、他称、蔑称があり注意しなければならない」(p.26)という部分、「アイヌ」、「ロマ」、「タイ」などはみんな「人間」という意味、というのは初めて知った。ロシアの話、「ソ連時代のモスクワには、市民が気軽に利用できるレストランなど存在しなかった。そのため、モスクワを訪れた外国人旅行者はホテル内にあるレストランか、市内に十数軒しかない高級レストランに行くしかなかった。しかし、予約せず飛び込みでレストランに入ろうものなら、材料も用意されていないので、ウエイトレスが注文を聞きに来ることすらなかった」(p.136)なんて、共産主義の分かりやすい例かもしれない。中国の話。まず「近世まで中国は台湾の存在を知らなかった」(p.158)というのは、もしかするとこの本の中で一番驚いたところかもしれない。「台湾は少数民族がそれぞれ暮らし、ひとつの王朝が成立しなかったため、朝貢にも来なかったので中国人は知らなかった」(p.158)って、そんなことあるのか、という感じ。あとは「五独」(p.188)という、「中国が内に抱える5つの民族の独立運動」(同)というのを勉強したいと思った。中国の中にイスラム教徒がいるのか、というそこからの驚き。来年度は放送大学でイスラムとか国際政治の授業を取ってみようか、という気になった。(20/02)続きを読む
投稿日:2020.02.09
H.Sato
インドに対抗して核兵器を完成ささえたパキスタンはイスラム社会の代表。イスラム社会で核兵器持っているのはパキスタンだけ。イランも核開発を疑われている。
投稿日:2015.09.29
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