【感想】闘う女

朝比奈あすか / 実業之日本社文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kei_m

    kei_m

    「プールサイドの彼方」改題。
    1989年に東京の女子大に入学し、バブル崩壊後の1993年に出版社に就職した石川ひとみ、不本意な配属、失恋、プロポーズ、予期せぬ妊娠・・・。
    彼女の欲望と葛藤をポケベルからインターネットやSNS、移りゆく世相を巧みに織り込んで描き出す。

    「闘う女」とは違うような気がするが、主人公の貪欲さが好ましい。
    (図書館)
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    投稿日:2021.11.23

  • iyoharuka13

    iyoharuka13

    バブル崩壊後に出版社に就職した、ロスジェネ・キャリア女の黒い欲望と葛藤。近20年の世相も学べる女の本音全開のお仕事小説。
    石川ひとみと言えば『まちぶせ』。♪もうすぐ私きっと あなたをふりむかせるとは、ピュアな恋心の反面、言い換えれば女性の胸の奥にある黒い執念でもある。なぜ、主人公の名前が石川ひとみなのかが、読了後に判明する。同性にも異性にも、社会にも子供にも闘い続けた女の一代記。続きを読む

    投稿日:2018.09.15

  • taiko

    taiko

    バブル期に名門女子大入学したひとみは、大学を卒業後、出版社に入社する。
    恋愛、結婚、育児、離婚、仕事、と、2012年現在まで、ひとみは闘い続ける。

    ひとみと一緒に、半生を歩んだような気持ちになりました。
    ほぼ同じ世代を生きてきているので、懐かしいフレーズもたくさん。
    IT機器の進化、人との繋がり方の変化など、忘れていたことをも思い出しました。

    最後まで強がるひとみが切ないです。
    でも、そんなひとみが魅力的なのかもしれません。
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    投稿日:2016.02.16

  • greenflash

    greenflash

    石川ひとみ。

    この名前のアイドルに私は昔、かなり入れこんでいた。

    その人と同姓同名の女性。バブルの頃から現代まで、30年もの彼女の年月が詰め込まれている。

    しかし読み終えて途方に暮れた。何を読み取ればよいのだろうか。。ひとみとりん、この母娘のすれ違う思いは最後まで寄り添わない。どう読んでも、りんが正しくて、ひとみは自分だけを大切にしてきた人だ。最後の最後までそれに気づいてすらいない。気づかぬまま喪失感に打ちひしがれている。りんの言葉を借りれば、この翌日にはすっかりこの喪失感も忘れていそうだな、と思う。

    自分だけが間違っていない、自分が苦しむのは他の誰かのせいなのだと信じ続けることのできる人は強い。いや、弱いのか。

    りんも湖太郎も、ひとみのようにはひとみのことを思い出しはしない。

    ひとりきり。完全な孤独のようなものが、ラストを埋め尽くしていた。
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    投稿日:2015.06.13

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