【感想】桜

勝木俊雄 / 岩波新書
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • debuipipi

    debuipipi

    桜の好きな私は,この時期そわそわして落ち着かない日々を過ごすが,今年の桜ははやく咲いてあっという間に終わりを迎えそうである.
    本書は桜の名所,名木の紹介という類の本ではない.植物としての桜をとりあげた本.新宿御苑などに行くとたくさんの種類の桜に出会う.枝振り,花の形,色などわりと差異がある.そういうときにこの本に教わることはおおい.日本に種としての桜は10種類しかないこと.そのほかはソメイヨシノを筆頭として人工的に観賞用に作られた園芸品種であることなど.
    カラーの写真は数ページあるが,もう少し図を入れたりして品種の見分け方や特徴もわかるようになっていると良いかなと思った.
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    投稿日:2023.03.27

  • mishuranman

    mishuranman

    このレビューはネタバレを含みます

    桜はうちのマンションの庭でも避けて通れない難題。日本の桜は10種類とか、野生種と里の種とか、基礎知識編が結構利用価値が高い。うんちく本でもあるが、庭管理本を読むのに桜以外を考えるにも役に立った。

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    投稿日:2015.08.03

  • koochann

    koochann

    桜という植物の歴史、種類などを説明する。明治期に江戸で生まれた染井吉野が花見の理想的な花木として、花見の様式を変え、現在まで定着してきたが、それまでは山桜を遠くから見るのが通常だった。染井吉野が「種」ではなく、栽培種であることの意味がやっと理解できた。父・オオシマザクラ、母・エドヒガンで、接木を通してクローンが全国に広がっていったものだという。それゆえに全国で桜開花地図が作成できるという。「種」としては日本に10種類が存在するというが、私たちの常識があまりにも染井吉野に偏り、かつ工業製品のような花に囚われていることを痛感する。これもまた日本らしさ。続きを読む

    投稿日:2015.06.12

  • 深海いわし

    深海いわし

    桜について、文化的・芸術的な側面ではなく生き物としての側面から解説した本。ソメイヨシノ以外の桜についても、栽培品種と野生種それぞれ説明があって、枝垂れ桜が種としてはエドヒガンだとか、分類の面白さも感じることができました。続きを読む

    投稿日:2015.04.13

  • chiro128

    chiro128

    今読むと今年の桜をもっと深く味わえる本。染井吉野の圧倒的な力と今の日本での品種間で起きている事件、そんなことを知った上で桜を見る春はきっととても深くなる。これ、この3月に読むべきです。
    個人的には「御黄衣」という園芸品種を愛しています。続きを読む

    投稿日:2015.03.07

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