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中村彰彦 / 文春文庫 (14件のレビュー)
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総合評価:
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kitano
このレビューはネタバレを含みます
死せる保科正之、会津藩の運命を変える 会津藩家訓の事です 既視感しかないのは「将軍の子」を読んだから でも昔死ぬ前に自分の業績を全て焼き尽くした ため事績を示す古文書が少ないと読んだ気が? 母親の生き様から丁寧に書く事で、小説家らし く「あの制度」を作った動機「あの判断」を下 す基になる経験・感情を描き、腑に落ちた感を 読者に与えてくれる(偉大な作家さん) 700ページ近い分厚さで背広に入りません(笑) 通勤本にしたけど話は頭に入りました♪ 山崎闇斎とのくだりは参考になった どうしても思想史は遠ざけてしまうので、この ような物語の断片に出て来ただけで興味湧くし
投稿日:2020.10.28
toradesukantia55
少し長かったけど、保科正之は気になる存在。 『天地明察』にも登場する賢者。 文中ところどころ、現代に通じる蘊蓄があり、 勉強になりました。
投稿日:2020.07.04
【静】
長編だけど分かりやすく読みやすくもあると思う。ただ、登場人物のセリフが少ないぶん感情面とか平坦に感じ、司馬遼太郎みたいな小説的読み応えは無いかも。
投稿日:2020.02.02
supermichael211
清流を泳ぐ鮎のように、始めから終わりまで清涼のなかを泳ぐように読めます。 江戸の名君と言えば、真っ先に米沢・上杉鷹山公を想い出しますが、その100年以上も前に、徳川方にこれほどの名君がいたとは知りませ…んでした。三代・徳川家光の腹違いの兄弟で、会津藩初代藩主。 時代考証は細部に至るまで丹念に調べられており、何より著者の保科正之に対する愛情がひしひしと感じられます。会津藩の家訓15カ条を制定し、「大君の儀、一心大切に忠勤」を第1条に定めたことから、会津藩は佐幕派となって保科正之ともども歴史から遠ざけられたようですが、足るを知り、私心なくことにあたる保科正之像はもっと知られてよいと思いました。読後は、心洗われる気分です。続きを読む
投稿日:2017.09.18
明るい朝
そこそこページ数がありますが、読みにくさは感じません。 会津で「負わせ高」の廃止や江戸城天守閣再建に異議申し立てるところなど、ぐっときます。 保科正之公は、清廉を体で表すような偉人だと思います。 会…津藩家訓十五か条も、私はその一に非常に感銘を受けるのですが、一方で、この類稀なる名君を藩祖とした会津藩の末路を思うと、無念というか、物悲しい気持ちになります。続きを読む
投稿日:2017.03.21
すたうお
三代将軍徳川家光の異母弟であり、名君と謳われた保科正之について書いた本です。 保科正之には数多くの功績があり、有名なのは殉死の禁止、社倉制度を作ってコメを蓄えたことにより飢餓でも餓死者をなくしたり、…90歳以上の老人に扶持を与える年金制度を作ったり、と様々な政策を実現しました。 晩年は家族の不幸などもあったようで、数多くの見事な政策だけでなく、こういった人間味のある保科正之がよく分かりました。 ↓ ブログも書いています。 http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-479b.html続きを読む
投稿日:2015.10.17
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