【感想】エイリアン通り(ストリート) 3巻

2022.7.17市立図書館

第５話「鷹は舞い降りた」は里帰りしたセレムを追ってシャールらもエジプトへ。セレムがいかにしてシャールの家庭教師となったかが明かされるとともに、飛行機で隣り合った因縁から…イギリスのバージニア・ヒューズ（当初、有色人種への蔑視あり）との新たな出会いも。無邪気無自覚な差別意識をどう処するか、そのひとつの答えがこんな古い作品にあったとは。
第６話「親父が出てきた日」はセレムも帰ってきてほっとひといきのときに、「アラブの石油相子息」の正体を追っているジェルの父親（ジャーナリスト）がロスにやってくる。一方でシャールとは別の「アラブの石油相子息」と噂される青年や、シャールの母（元女優）の面影を追う人物も現れて、そこへシャールの父も来米して取材のジェル父と思いがけない父親対決に。一方で、翼の身元調査も進展中。それぞれに寄る辺ないみんなが安心して自分でいられるかけがえのない「いまここ」がいつまで続くのか、夢なら覚めないでほしいと願わずにはいられないところ。続きを読む

シャールの正体が明らかになり、映画のオーディションでは見事に「ヒロイン」の役をゲット。一方、セレムや翼のことではふさぎ込んだりして、情緒不安定なところも見せた。少女漫画のイケメン主人公は苦労するんだよ……。早くも次で最終巻。続きを読む