【感想】東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind(上)

岩井恭平, しらび / 角川スニーカー文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • もるがな

    もるがな

    紫色の霧に閉ざされ、壊滅した東京都心を舞台にしたダンジョン探索型のボーイ・ミーツ・ガール。ダンジョンと化した東京、跋扈する異形の怪物クリプテッドと、人類の敵EOM(エネミーオブマンカインド)、ドロップアイテムかつ、EOMに対する唯一の対抗策である、赤緑青の、強化、感覚、修復の三種類の注入(ショット)と呼ばれる道具など、設定が非常にゲーム的であり馴染みやすい。しかしゲーム的という言葉から感じる軽薄さのようなものは微塵もなく、むしろ死と隣り合わせという緊迫感に満ちているため、常に極限状態のような緊張感がある。抵抗はできるが基本は勝てないというEOMとのパワーバランスも絶妙で、そんな中で主人公二人の見せ場を作りつつも、一転して絶望的な展開へと転がされるため終始気が抜けない。作者の手腕は素晴らしいの一語。主人公が組織ではない反体制側である侵入者(レイダー)という立ち位置も魅力的で、大人に任せておけないため、子供が独自で動くというのはジュブナイルの王道であり、読んでて非常にワクワクした。また救務庁という公的機関との三つ巴状態や背後に巡る陰謀なども読み応えがあり、まだ核心に触れていないので下巻が非常に楽しみである。続きを読む

    投稿日:2019.05.28

  • しろかぎ

    しろかぎ

    ヒマワリの役割が気にかかるところ。やっぱし人類裁定とかみたいなことなんだろうか…。
    ところで消閑の挑戦者はいつ続きが出るのでしょうか…お待ちしております…

    投稿日:2015.04.30

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