【感想】絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」

松田賢弥 / 講談社
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • qingxiu

    qingxiu

    安部晋三をとりまく一族の物語。すなわち祖父岸信介、父安部晋太郎、叔父西村正雄、晋太郎の隠れた子、妻昭恵、そして安部家を牛耳るゴッドマザー、岸の娘であり、晋太郎の妻安部洋子。安倍晋三が憲法改正、戦後レジームの打破、靖国参拝にこだわるのは、その祖父岸信介の恨みを晴らしたいからである。憲法改正や戦後レジーム打破は岸がやろうとしてはたせなかったものであるし、靖国にこだわるのも、岸を含むA級戦犯の戦争犯罪を認めたくないからである。そして、晋三に幼少から岸の精神をすり込んだのはほかでもない、信太郎の妻、岸の娘の洋子である。ところで、本書を通貫しているのは、筆者松田さんの安倍晋太郎に対する同情である。生後すぐに離縁された母と生き別れ、母の所在を知ったときにはすでに母はなくなっていた。晋太郎はつねに母の面影を追い求めていたのである。晋太郎はもともと毎日新聞の記者であり、政治とは無縁であったのに政治家になったが、かれが政治家としてやっていくにはどうしても岸の力、具体的には洋子の力に頼らざるをえなかった。晋太郎はやがて総理の椅子を目前にして病に倒れる。その晋太郎の最後を看取った一人は、かれの母の再婚後の息子で、日本興業銀行の頭取までなった西村正雄であった。西村も今は亡いが、晋三に説教できるただ一人の親族であったようだ。洋子のような岸の化身のような女性が側にいては晋太郎も家で安住できなかっただろう。だから、晋太郎に隠し子がいても不思議ではない。松田さんは隠し子であろう人には接触するが、積極的には取材をすすめていない。そして、昭恵。なぜ昭恵さんがあのように奔放に振る舞えるか。それは本書を読んでいただくしかない。ぼくは本書を読んで最初週刊誌の記事っぽくて途中でやめようかと思ったこともあったが、無念のうちに死んでいった晋太郎への愛、同情を感じるにつれ、最後まで読むことができた。続きを読む

    投稿日:2015.04.26

  • hosinotuki

    hosinotuki

    いやあ、なかなかにして凄い一族です!これまで色々と知らなかったこともあって、安倍晋太郎氏に好感を持ちました。昭和の歴史がざっと辿れるところも、読みやすいでした。

    投稿日:2015.04.26

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