【感想】新訳 若草物語

L・M・オルコット, ないとうふみこ, 琴音らんまる / 角川つばさ文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • えぐにまき

    えぐにまき

    とても軽く、リズムよく読めるように訳されていると思います。つばさ文庫を愛読している人ならば、いつものように読めると思います。
    しかし、本当の作品の「半分」の長さになっているので、この本が「本当の若草物語」だとは思わないで欲しいと思います。少しずつ翻訳作品や、長い作品に慣れてきたら、ぜひ「完訳」されているものを読んでほしいと思います。
    また、完訳でない作品はその旨をきちんと明記する義務があると思いますね。「訳者」ではなく「訳者・編者」両方書いていただけたらと思います。
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    投稿日:2015.08.14

  • tamaki

    tamaki

    お姉さんのメグ、読書が好きなおてんば娘ジョー、内気だけど心優しいベス、おしゃまな絵描きさんの末っ子エイミー。お父さんは従軍牧師として戦地へ行ってしまって、マーチ家には四姉妹とお母さんだけ。だけどある日、隣のお屋敷に住んでいる寂しそうな男の子・ローリーと友達になって――クリスマスから始まる、マーチ家とローリーの笑いあり涙あり試練ありの一年間。四姉妹はどのように成長し、どのように変化を遂げるのか。世界中で読まれている家庭小説の代表作。

    前に読んだのは子供向けのダイジェスト版だったので、こんなにいろんな話があるのかとちょっと面食らった。クリスマスから次のクリスマスまでの一年間の話なんだね。新聞小説みたいな感じかな、長さ的に。
    メインで出てくる男性陣はローリー、ローレンスさん、ブルックさんくらい、というかほとんどローリーだけで女性たちが主役の女性作家の女性のための小説、家庭小説という感じ。ローリー主人公のギャルゲーみたいな。まず感じたのは、新聞小説みたいな感じと書いたけど朝の連続テレビ小説こと朝ドラにしたらおもしろそうだなーというか……話数も23話だし少し話膨らませたら朝ドラになりそうな感じが。未見だけどてるてる家族なんかこれに近いんではなかろうか。
    仕事をせずにダラダラし過ぎてもいけない、仕事があるのは疲れるけど本当はいいことなんだっていうのは現代でもまさに余裕で通用する話だと感じた。一方でジェンダー問題からすると若草物語はうるさく言われそうな話ではないだろうかなんて思う。女性が家庭で働く、飾られる美しいだけの女性よりそういう女性が美しい、みたいなね。今だったら風当たり強そうだなって思っちゃってちょっと意識が散漫しちゃった…… 若草物語、南北戦争のころの話だから仕方ないと思うんだけど。
    でもマーチ家の四姉妹は旧式な女性像というわけじゃなくて、みんなそれぞれいきいきしてる。みんなそれぞれ悩んだり喧嘩したり泣いたり、そして姉妹みんながお互いのことを大好きで、いい家庭、いい姉妹。ジョーなんか特に活発な女性ですよね。まあジョーも最後にはしとやかな女性になったねってお父さんにほめられるんだけど。ジョーが体育会系でやんちゃなのに小説を書くのも読むのも好きってのがギャップあっていいですよね。エイミーに原稿を燃やされた時の悔しさや絶望……激しくわかる(´; ;`) エイミーそれはやっちゃいけんですわ
    最後らへんベスが病気で……ってのはちゃんとダイジェスト版にもあったけどメグとブルック先生のロマンスはなかったと記憶してるのでちょっとどきどきしてたり。この時の、お姉ちゃんをとられたくないってジョーの気持ちがいじらしかったよー あたしたち皆男だったらよかったのにって。ううかわいい。続きではローリーがエイミーを嫁にするんだよねえ……ジョーとのフラグをなぜ断ってしまったのかちょっと気になる。あ、しばらく読書とまります。最近読んでないのにとめていいのか。
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    投稿日:2015.06.04

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