【感想】チャーチル閣下の秘書

スーザン・イーリア・マクニール, 圷香織 / 東京創元社
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
1
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9
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ブクログレビュー

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  • あやごぜ

    あやごぜ

    タイトルからも解るように、第二次世界大戦下の英国モノ。
    コージーちっくな表紙ではありますが、意外と内容はシリアスだったりします。

    アメリカ育ちのイギリス人・マギーは、チャーチル首相のタイピストとして働くことになります。
    ナチスドイツによる侵攻が迫るだけでなく、アイルランドの武闘派・IRAによるテロ行動など、様々な陰謀が渦巻く中にマギーも巻き込まれていきますが・・。

    前半は、マギーとルームメイト達との暮らしぶりや、チャーチルのタイピストとしてのお仕事モノ的な部分と、一方でテロリストの不気味な動きが並行して描かれていていますが、話が進むうちに、スパイやテロといった国家レベルの陰謀と、マギーの死んだと思われていた父親の秘密や彼女の個人的な問題とが絡み合って展開し、しかもそこに恋・友情・LGBT等々・・・と、何だかメガ盛り状態です。
    後半で、マギーが“広告の暗号”に気づく辺りから上記の要素が一気に動きだして、話の展開が加速していくのが面白く、手に汗握りながら読ませて頂きました。
    加えて、戦時下のロンドンの様子もリアルに描かれているのも興味深かったです。
    ラストではマギーが思わぬ転職のオファーを受けていましたが、本作はシリーズ化されているので、マギーのその後の活躍を次作で読めるということなのかな。是非チェックしてみたいですね~。
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    投稿日:2023.02.15

  • なー

    なー

    このレビューはネタバレを含みます

    英国訪問時には、暗号博物館とキャビネット・ウォー・ルームズ、行ってみたい。

    チャーチルが引用するアーサー・ヒュー・クラフの《Say not the Struggle nought Availeth》と、ページへの弔辞、ヘンリー・スコット・ホランド《Death Is Nothing At All》が印象的だった。日本人社会にはこういうのが根付かないなあ。

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    投稿日:2023.02.13

  • usadon2162

    usadon2162

    空襲が迫るロンドン。
    ロンドン生まれアメリカ育ち(1才頃から)のマギーは、チャーチル首相の秘書としてタイピストの仕事に就く。

    中盤辺りまで面白かったのに、だんだんつまらなくなってきた
    マギー&ジョン この2人の仲がもっと進展があったら楽しめたかも
    それにしても、マギーのヒトラーへの憎しみが半端ない
    シリーズものだけど、もう読まないかな ☆ギリギリの3
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    投稿日:2018.03.13

  • niyopiyo

    niyopiyo

    (※この物語はあったかもしれないしなかったかもしれない色々を取り混ぜたフィクションです)

    第二次大戦中のロンドン。
    イギリスの首相秘書を中心に秘書官たちやMI-5、ナチのスパイにIRAの工作員…と、どきどきはらはらの展開が次々と!!
    めっちゃおもしろかった!!!
    戦時下の話なので、胸がチクリとする場面もあるけれど、基本的にエンタテイメントな一冊。
    続きも読みます!
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    投稿日:2016.10.24

  • sate

    sate

    このレビューはネタバレを含みます

    読んで良かった。いきなりの殺人での幕開け、ふむ、期待できる。裏切りの諜報員の暗躍も大好きだ。楽しかった。続きも楽しみにする。

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    投稿日:2016.02.11

  • shuwacho

    shuwacho

    ナチスドイツの空襲が迫るロンドン。
    イギリス人でアメリカ育ちのマギーは祖母の屋敷でハウスメイド達と暮らしていた。
    アメリカに帰ってマサチューセッツ工科大で学びたいものの、イギリスにも愛着が出てきていた
    そんな時にチャーチル首相のタイピスト職の声がかかる。
    ロンドンで暗躍する怪しい人々。
    マギーの家族の秘密。
    次から次へと出てくる謎とピンチ。
    マギーは持ち前の負けん気と聡明さで立ち向かうが。

    ナチスの影が迫り、食料も乏しく、動物園や市街地も閑散とするロンドン。
    それでも、マギーの友人たちは軽口を言い合ったり、愚痴を言い合ったりしながら過ごしている。
    色気たっぷりの親友ページ、恋人とラブラブなチャック、妖精のような双子、バレリーナのサラ。
    男性陣も個性豊か。
    職場の上司も厳しいながらも魅力的。
    不安も不満も募るけれど、イギリスの人々の逞しさが悲惨な状況にも明るさを見いだす。
    場面が度々変わるので、それについて行くのが大変だった。横文字の名前もあれ?誰だっけ?と何度も思ったし。
    展開が早くてドンドン読めるけど。
    もっとマギーの理系力が活躍してもいいのにと歯がゆい。結局、暴力が中心で知力の活躍の場があまりないのが残念。
    マギーの知的な描写より、サラのバレリーナの描写の方がリアルだったなー。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.10

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