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布施英利 / 光文社新書 (11件のレビュー)
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総合評価:
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k-hajime
2022.12.17 これまで、色彩についてそんなに強く考えていなかったが、改めて意識することができた。
投稿日:2022.12.18
鈴華書記
色彩の成り立ちや歴史,絵画における実践例について書かれた本で,理論についてはいろいろ羅列してある感じ。気軽に読める本である。
投稿日:2021.02.20
gaaco
あの独特な髪型の、布施先生の色彩学についての本。 色の三原色とか、三属性(明度、色度、彩度)とかは、どこかで見知っていたことだ。 でも、ここにはそれ以上のことがある。 心理学者カッツによる、色の現…れ方の九分類。 表面色、面色、空間色なんていう概念が出てくる。 布施さんの説明は、本書だけにとどまらずとても明晰なのだが、その布施さんの説明でさえ、頭がでんぐり返りそうになる概念なのだ。 表面色は、物の表面についている、私たちが目にしている色。 空間色は、透き通っているけれど色がついているもの―例えば色水のようなもの。 これら二つは質感を伴うものだが、これに対して面色は物の質感のない、「空間そのものの色」なんだそうだ。 こういう実感しづらい色の感覚を見ていくと、やはり色は学習して、そのようにみるものだなあ、と感じる。 暖色、寒色などは、それを見て暖かいと感じるかどうか、正直に言って微妙だと思う。 そういうものとして、どこかで学習したものとしか思えない。 そう思いながら読み進めていくと、色は言葉で見る、ということ(つまり、言葉として分節できるものをまず認識しよう、ということ)がでてきて、はあ、やはりそうか、と納得。 赤が人にとっての根源的な色だという話も、とても印象的だった。続きを読む
投稿日:2017.12.16
kei1122
このレビューはネタバレを含みます
最初は三原色のRGBから入って 最後には人間の内臓の色に対する考察まで 作品の解説よりも色彩学が主な内容です RGBはパソコン、補色はガーデニングで知っていたので 最初はサクサクと読み進んだけどゲーテの色彩学でつまづきました 色を文章で説明しているので読んでる人間に色に関する 知識と想像力が多少ないと読むのは難しい… もう2、3点ほど絵画の例をあげた解説が欲しかった 欠点は参考資料として掲載されている絵画が小さくて見えづらいことです ヴァチカンにある『アテネの学堂』という絵は6X4センチのうえ プラトンやアリストテレスが描かれているのですがプラトンの全身は1センチに満たず… 「プラトンは指を立て、天に向けています。」とあるものの 指どころか腕も認識できません。。
投稿日:2015.10.28
花かんざし
勉強しなきゃと思っていた色彩学の基礎。 しかし、色相環だの補色だのなんだのと、耳にしたことがある言葉が出てきた途端、なぜか興味を失ってしまった。 そんな色彩学の基礎を洗い出すように説明してくれていて…、ゲーテや利休に触れたり、著者の体験談などが過不足なく混じっていて最後まで興味をもって読み切ることが出来た。 特に、色彩学の観点から見た絵画の解説は面白い。 今まで説明されてきたことが、絵画解説によってある意味実践というような形で理解できる。 色を学ぶ第一歩の時に、この本に出会えてよかったと思う。続きを読む
投稿日:2015.04.09
じゅうたん
色彩学に用いられる言葉が、とても新鮮に感じた。 色彩に関わる言葉は、色彩という枠を越えた現象について語る際にも使えるのではないかと思った。 色彩について考えることは、想像以上に広い思考であるようだ。… 色彩は、物、知覚、身体、言語、いろいろなことに関わっている。 色彩で世界を語る。 そのようなことをしてみたくなる。続きを読む
投稿日:2014.08.31
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