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内富拓地 / 少年サンデー (1件のレビュー)
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『黒犬』の優樹
うーん、やっぱ、好きだな、この漫画 どこがイイかって、漫画家の地力が巻を重ねる度にメキメキと上がっている事が、読み手に判り易いトコ。漫画家の成長は、ファンの読み手だけでなく、担当編集や師匠にも嬉しい事…実だろう 一話完結から、前後編と言うスタイルに変えた事により、話が薄まるどころか、厚みが確実に増しており、間違いなく、歴史漫画としても、将棋漫画としても一皮剥けた 改めて思ったが、人と人とが真正面から向き合わねば、人間の本質が曝け出されず、熱い勝負が成り立たないゲームの代表格である将棋が話の軸になっている点が、この漫画の最大の魅力だな。もちろん、時空を超え、人間の隠された本音を覗き込み、それを表面化させる妖力を持ち、妖怪らしい個性だけで動く覚の存在も外せない 収録されている三話、どれも面白く、胸に突き刺さったが、個人的に推したいのは、藤田イズムの継承を感じさせてくれた、第九・十局『七人の幽霊』だ 次巻、覚と鬼蜘蛛は、どんな将棋打ちに逢いに行くのだろうか。私的には、女性棋士と盤を挟んでほしいんだけども この台詞を引用に選んだのは、内富イズムが形になりだしているな、そう感じたから続きを読む
投稿日:2015.01.10
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