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玄上八絹, 三池ろむこ / 幻冬舎ルチル文庫 (2件のレビュー)
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katherine
久々にいい本に出会った…!作者さんが気に留めていた考え?がたくさん散りばめられていて1つ1つの言葉が深く刺さった。トイチの男も読んでみたくなった。そして質屋の営業内容について初めて知りました…ずっと大…切に持っていたい本になった。続きを読む
投稿日:2016.02.04
komopy
「トイチの男」スピンオフ。醒花堂の硅太郎と銀示cpの過去編です。 銀示のイメージがかなり違っていて、ちょっとびっくりしました。それでも、この10年前の美大生だった銀示は、浮世離れしていて危なっかしくて…、ほっとけないかんじでとてもかわいいです。硅太郎の気持ちがものすごくよくわかります!感性もすばらしいです。まさしくアーティスト。 硅太郎は日本画を専攻する美大生で、実家の会社を継がずに絵で身を立てようとがんばっているのですが、自分には天性がないと苦しんでいます。自分が凡庸であることを思い知らされたのは、銀示の描く作品に出会ったから。 見知らぬ銀示に嫉妬と羨望を抱いてしまう硅太郎。 でも、実際に硅太郎が会った銀示は、生活能力も自己表現能力も未熟な人間で、気がつくと何かと面倒を見て世話をしてどんどん深入りしていくことに。 パトロンという存在をどこか軽蔑していた硅太郎が、その気持ちに共感してしまうシーンが微笑ましいです。 トイチの男の悠も、父親から酷い扱いをされていたけど、銀示も親の愛情が歪んでいて可哀相でした。本人が自覚していないところがさらに切ないです。周囲から搾取されるだけ搾取されて、本当に腹立たしくさせられました。 硅太郎が、とても頼れる存在ですよね。自身は絵を描く才能が無くても、ホンモノを見抜く目、美を見極める才能があります。そして銀示を守り抜く愛情が何より一番。 銀示のママの絵が瑠璃やに入れられてよかったです。守られた。ちょっと、うるっとさせられました。 この先、二人が醒花堂を経営するに至るまでの話は知りたいところです。もっと、ラブラブになった二人の姿を見てみたいですね。続きを読む
投稿日:2013.12.11
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