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水島忍, 藤井咲耶 / 花丸文庫 (1件のレビュー)
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彩波(いろは)
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警備会社に勤務する宏樹は、偶然、街で絡まれた女の子を助けようとしていた金髪の外国人青年マイヤを助けた。別れ際、彼はいきなり宏樹の手の甲に口づける。宏樹は意味もわからないまま、「食事を」と誘うマイヤを振り切るようにして逃げ出した。 翌日、宏樹はヴァニシア共和国大使館への派遣が決まる。経験も少ない宏樹はいぶかしがりながらも、絶好のチャンスであることに変わりなく、引き受けることにした。ところが、大使館に赴いてみるとそこにはマイヤがいて、宏樹はマイヤがヴァニシア共和国の大使閣下であることを知る。 職務には真剣なマイヤだが、プライベートでは自由奔放でワガママ。ボディーガードを撒いたりして他のボディーガードを困らせていた。 そこで宏樹に与えられた仕事は、マイヤのお守のようなものだった。予測してた事態とはいえ、ボディーガードとしての実力を認められたわけではないと知り、がっかりした宏樹だったが、マイヤに振り回されつつも、真面目に与えられたボディーガードとしての仕事をこなしていた。 ことあるごとに、マイヤは宏樹に対して愛情表現をしてくるが、所詮、一国の大使のやることで、冗談だと思って本気に受け止めていなかった。 ところがある夜、マイヤの生活する大使公邸でマイヤの過去の話を聞いているうちに、キスをされてしまい、そのまま結ばれてしまう……。 宏樹は、いつかは離れなければならない二人の関係を思い、そのことをなかったことにしようと思ったのだが、宏樹は、マイヤのことが忘れられないことを思い知り、二人は付き合い始めるものの、マイヤの帰国が決まり…… 身分違いの二人が結ばれるまでのお話です。 宏樹の言うように、今、自分が持つもの全てを捨てて外国に行くのは、かなり大変な決断だろうなぁ……と、思います。 ましてや、いつか相手が自分の国、しかも聴いたこともないような名前の政情不安定な国に帰ってしまう……のが、わかって付き合い始めるのってかなり覚悟がいると思います。 最後は、宏樹がマイヤの国で暮らす結論を下してハッピーエンドなんですが。 悩んでる描写は少なかったですが、後先考えず突っ走った結果じゃなくて、それなりに宏樹が悩んで出した結論だっていうのがわかるので、好感は持てると思います。
投稿日:2011.11.11
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