【感想】増補 『徒然草』の歴史学

五味文彦 / 角川ソフィア文庫
(1件のレビュー)

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  • koochann

    koochann

    吉田兼好という人物がどのような人で、文学価値を置いて、歴史的に検証していくと・・・。兼好が後宇多・後二条院の大覚寺朝に近く、執権になった金沢貞顕とも親しい、西行とも関係深い徳大寺家などの公家にも興味があったなど、生々しい世界に近かったことも意外。馬、博打・囲碁・双六などの賭け事が大好き、酒は好きだが、酒宴の弊害は嫌い、高師直の恋文の代筆など、史実が楽しい。また3つの勅撰和歌集に歌が取り上げられ、歌人としても優秀だった。また出家もしていた!「徒然草」は「枕草子」を意識して書かれた。「徒然草」の1つ1つの段が、現代性を帯びるだけではなく、兼好が歴史上の個性を持ったひとりの人物であることを改めて感じさせられる。続きを読む

    投稿日:2015.02.09

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