【感想】オロロ畑でつかまえて

荻原浩 / 集英社文庫
(161件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
21
52
69
6
4

ブクログレビュー

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  • おおたろう

    おおたろう

    【きっかけ】
     単に面白い、笑える小説を読みたいということでネットで調べ購入して読んだ。
     結構、前のことだったが最近やっと読んだ。

    【感想】
     コテコテの豚骨ラーメンのような昭和感満載なユーモア小説だった。面白い小説を読みたくて笑いたくて読んだのにコテコテ過ぎて胸焼けを起こしそうになった。もう少し若いころに読むべきだった。やはり思い立った時に読むべき本だった。

     架空の東北地方の極過疎地域、牛穴村が舞台だ。いわゆる村おこしをネタにして倒産寸前の広告社がまたも奮闘する第二弾目の小説だ。なんか読んだことがある作風と思ったら記録を頼りに確認すると第一作目の「なかよし小鳩組」を21年前に読んでいる。まだ、バブル景気の余韻が残っている時代を背景にした舞台背景でもあったのだ。

     とにかく自分の学生時代がフラッシュバックするというか就職難の時を思い出すというか懐かしさやら苦さやらがこみ上げる読後感。

    【終わりに】
     ユーモアはあるのだろうが、、面白さという意味では展開も含めてかなり粗削りで入り込めなかった。なので★3つだ。やはりこのような地方色を出すのであれば井上ひさしの吉里吉里人にはかなわないかもしれない。
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    投稿日:2024.03.04

  • 愛ちゃん

    愛ちゃん

    吉本新喜劇みたいなベタなお話。何も考えずに読めるし、みんな楽しくていい人たちだからストレスもなし!
    この作品が好きな方は『誘拐ラプソディー』もおすすめ。

    投稿日:2024.01.29

  • NO Book & Coffee  NO LIFE

    NO Book & Coffee NO LIFE

     古典的名作・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』へのオマージュ?と思える本作タイトル。
     でも「オロロ畑」って何? 興味と期待が膨らみます。荻原浩さん1997年のデビュー作(小説すばる新人賞)で、元コピーライター彷彿ものでした。

     過疎化で村の存続が危ぶまれる牛穴村青年団が、起死回生の村おこしを計画してタッグを組んだのは、潰れそうな弱小広告会社で‥。
     詐欺まがいの広告会社の提案に、藁にもすがる思いで同意し、一大騒動を巻き起こします。これらの面々が織り成すドタバタ・賑やかさが愉快です。

     軽妙さを含めた方言の使用、田舎の名産・文化などの設定も巧みで、登場人物一人一人のキャラも立っていて魅力的です。
     そして著者は、田舎の青年や弱小広告社の面々を、頻繁におちょくった描き方をしていますが、決して貶めず、嫌味のない温かさを感じます。
     まさかのカップルも誕生し、最後はいろんな人が純真さ・誠実さに救い救われたんですね。

     1951年出版の本家『ライ麦畑〜』では、高校を退学した青年が、世の中の欺瞞へ鬱屈した嫌悪を投げかけ、その孤独を妹に救われる内容でした。
     オリジナルをリスペクトしてそのモチーフを取り入れ、その上で独自の趣向をこらしている点が敬意の表れと思いました。
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    投稿日:2023.12.03

  • へぶたん

    へぶたん

    およそ20年前!?に初版。
    20年前の日本ってこんな感じだったかなあ。
    謎の生物「ウッシー」の登場からの展開が面白かった。

    そう、タイトルが「ライ麦畑...」と似ているからそんな感じなのかしら?と思って手に取ったら、全然全然(2回)違う!良い意味で裏切られます。

    そして「オロロ豆」って架空の豆なの〜?
    どんな豆?美味しいの?なーんて実在するのかと、また調べちゃったよ...。

    続編もあり。面白いそうです(解説より)。
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    投稿日:2023.10.16

  • びん

    びん

    確かに電車の中じゃ読まない方がいいね。 村興しの奮闘とキャラクターの面白さに、どうしてもニヤついちゃう。 重い本を読んだ後、心を軽くするときに読むといいかも・・・。(o^^o)v

    投稿日:2023.04.29

  • 43street

    43street

    単純なストーリー、軽い、浅い、ひねりなし。

    この人の小説ならお勧めできる作品はいっぱいあるんだが、これは愚作。
    別のを進める。

    ただし、この手の映画やドラマはよくあるように思う。
    見てる時間だけ笑って過ごせればイイ的な脚本にはなるかもしれない。
    私は嫌いだが、よくあるんだから世間一般には好かれるのかもしれない。

    私には、つまらない小説だったので、ページをめくる前に眠くなってしまい、読了するのに時間がかかってしまった。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.30

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