【感想】そして日本経済が世界の希望になる

ポール・クルーグマン, 山形浩生, 大野和基 / PHP新書
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
3
5
11
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 横

    クルーグマンからのアベノミクスへの応援歌です。

    <アベノミクス:おさらい>

    第1の矢 大胆な金融政策 異次元緩和 日銀黒田総裁
    第2の矢 機動的な財政政策 10兆円の経済対策 麻生金融担当大臣
    3の矢 規制緩和、民間投資を喚起する成長戦略 菅官房長官

    <クルーグマンが指摘するアベノミクスの優位点>

    ・実質金利を抑えながら、財政政策をすすめながら、財政赤字を軽減する
    ・デフレ脱却のために、政権とセントラルバンクが協調
    ・金融緩和とともに、財政出動の実施

    <結論>
    ・日本よ!たちあがれ、そして世界の手本になれ

    構成は以下

    プロローグ
    第1章 「失われた20年」は人為的な問題だ
    第2章 デフレ期待をただちに払拭せよ
    第3章 中央銀行に「独立性」はいらない
    第4章 インフレ率2パーセント達成後の日本
    第5章 10年後の世界経済はこう変わる
    エピローグ
    続きを読む

    投稿日:2022.01.27

  • rokkosanjin

    rokkosanjin

    2008年にノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者で、トランプ大統領をやたらと批判する辛口のコラムニストでもある著者へのインタビューをまとめた一冊。日本が「失われた20年」によるデフレ不況から脱するための方策として、量的緩和やゼロ金利政策の継続といういわゆる「リフレ派」的な経済政策を展開する。ただ気になるのは多くの意見がアメリカ目線で、日本の復活を真剣に望んでいるようでもなく、古くは戦後のGHQによる金融引き締め政策の「ドッジライン」、最近ではFRB議長だったグリーンスパンによる「サブプライムローン」など、アメリカの学者の意見はさほどアテにならないという事を思い出させてもくれる。本書では発足後間もない安倍政権とアベノミクスを絶賛しているが、それから5年を経ても当初目標のインフレ率2パーセントとかが達成されていない最近では、ご本人もちょっと心変わりしている様子。続きを読む

    投稿日:2020.12.12

  • quazism

    quazism

    山形氏の解説があるとは知らなかったが、相変わらず言いたいことを言う人のようだ。ノーベル賞をとったクルーグマン氏に対しても遠慮がない。

    投稿日:2019.08.12

  • maple

    maple

    著名かつ過激ともいえる、経済学者のグルーグマン氏の日本経済に関しての考えと現状とつづった本。グルーグマン氏自身、極端なインフレ推進派ですが、本の中身をちゃんと理解して読み進めると、その考え方が極端なだけではなく、歴史を振り返った時の資本主義社会での金融政策のオススメを言っているように思える。著者も言っているが、人間はもちろん過ちもするので完璧なかじ取りなどできるはずはない。それは個人の投資戦略にももちろん言えると思う。続きを読む

    投稿日:2019.06.12

  • タゴマゴ

    タゴマゴ

    クルーグマンへのロングインタビュー、Eメールなどの質疑応答を通じて、日本経済の展望について語ってもらったのが本書。発売が2013年なので、2017年の今から見るとアベノミクスへの評価が少々古びたものとなっているが、『道草』や『経済学101』で、有志がクルーグマンの論説を翻訳したものを除けば、日本語で読めるクルーグマンの論説で一番新しいものである。

    クルーグマンが日本政府に勧める経済政策は、金融政策としてはインフレターゲット、減税などの財政政策、この二つのポリシーミックスである。日本の公的債務を結構気にしているせいか、赤字国債を発行する公共事業にはあまり乗り気ではないようだ。その点はアメリカ政府に勧める政策との違いがわかっておもしろかった。
    また、「クルーグマンは、藻谷浩介と同じく、人口減少=デフレ不況主犯説を主張している。」と言う人がよくいるが、

    "デフレが引き起こす要因の「一部」は少子高齢化“(P.33)"
    "大規模なバブル崩壊のあと、日本の金融政策と財政政策はつねに遅かった(P.37)"

    とクルーグマンは、日本のデフレ不況は複合的な要因であると本書に書いており、藻谷の”人口減少=デフレ主犯説”とは大きく異なるものだろう。クルーグマンは、デフレに対してポリシーミックスで対応できると考えている点は、短期の経済政策さえ否定する藻谷とは大違いである。第一、雑な議論しかできないただのペシミストの藻谷とクルーグマンを一緒にするのは非常に失礼な事だと思う。

    『さっさと不況を終わらせろ』を平易に要約したような内容なので、『さっさと不況を~』がイマイチ分かりにくいと感じた人には、副読本として使える。訳は平易で読みやすい。『さっさと不況を~』と一緒に読むことをお勧めする。クルーグマンの本にしては内容は普通。

    評点:6点 /10点。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.21

  • チャーリーTAKA

    チャーリーTAKA

    グルーグマン氏は日本の経済、政策に対しては好意的な方ですね。。日本という国が今後も成長をし続けてほしいという点では自分も同意ですが、現在の政策については大企業優位であり、既得権益者への政策であり、良いものだとは思わないのですが。続きを読む

    投稿日:2015.08.26

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

セーフサーチ

  • アダルト(性表現・暴力表現)

  • グラビア

  • ボーイズラブジャンル

  • ティーンズラブジャンル

ONにしたコンテンツはトップや検索結果で表示されません

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。