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池波正太郎 / 角川文庫 (10件のレビュー)
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yappinkun
幕末期の動乱について、当然新撰組中心ではあるが、かなりわかりやすく進行していく。 多摩の田舎の時の、無骨でいて親しみやすい近藤から、変わりゆく様を、暖かな目で取り上げていく。 人気ある土方歳三の書籍は…数多くあるが、近藤勇中心というのは、珍しいのではないか。全体を通して、近藤勇の人柄がよくわかる一冊となっている。続きを読む
投稿日:2022.11.04
ともくん
近藤勇の後半生は、幕府のため、新選組のためにあったと言っても過言ではない。 強いところも弱いところも、驕り高ぶったところ、女に溺れたところも、全てをひっくるめて人間味溢れる近藤勇が描かれている。
投稿日:2018.07.05
あんみつ/胡桃院
新選組局長・近藤勇が辿る、栄枯盛衰のドラマを綴った大長編。池波正太郎ならではの豊かな人物描写で、近藤勇、土方歳三、永倉新八、原田左之助ら隊士達が「本当にこういう人だったのかもなぁ」と思わせる。後半、薩…長が台頭し幕府が瓦解していく時代の中で、新選組の積み上げてきた栄光がガリガリと削り取られていく様は辛い。どんなに偉くて格好いい人でも、しょせんは歴史の流れに乗って消えていく、小さい泡沫に過ぎんのであるなぁ……続きを読む
投稿日:2018.01.08
saga-ref
著者の『幕末新選組』を読了後に購入した本書。近藤勇の天賦のカリスマ性が伝わってくる。隊を率いて幕閣から認められるに従って尊大な言動が目立つ成上りの嫌な面も、伊東甲子太郎に下った藤堂を助けられずに悔やむ…面も、全てが近藤勇なのだ。新選組の盛衰を描いた本書は、幕末・新選組オールスター総出演という感の時代小説となったのは、さすが池波さんだ。続きを読む
投稿日:2017.08.14
dysm3636
天然理心流の道場主・近藤勇の性格がとても良く解るように描かれている。幕末動乱の時代に京へ上り、結成された新選組。 その局長として長州、薩摩などの雄藩との争い、又芹沢鴨一派との内部抗争等で苦悩しながらも…、幕府のために行動する近藤。 その局長の性格と生き様がとてもわかりやすく描写されている。 「幕末新撰組」では永倉新八を描いた池波さん、この作品でも近藤と永倉の関係がうまく書かれている。続きを読む
投稿日:2013.07.11
はっしー
このレビューはネタバレを含みます
近藤5土方2永倉2沖田1ぐらいの割合かな?幕末新撰組のほうが全然おもしろい…。こんなに永倉が派手な作品は初めてだった。斉藤は1ページだけ登場。鳥羽伏見の戦いからの展開が速すぎる。
投稿日:2012.01.10
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