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高橋団吉 / 小学館 (3件のレビュー)
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総合評価:
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faroe
新幹線を作った男といわれる島秀雄の物語。十河など、その周辺の人の物語も描かれている。新幹線を作る際に、拙速に作るのではなく、しっかりした技術の確立を積み重ねながら地道に作り上げたのがよくわかる。秀作。
投稿日:2015.09.13
yoshinar
新幹線を生み出した中心人物とされる島秀雄の評伝(という種類なのかな)。いい本だった。何がいいのかというと、まず、鉄道好きでなくても読めるところ。こういう本だから、わけのわからない鉄道用語が頻出なのかと…半ば覚悟していたんだけど、専門用語は必要最小限といった感じで、全編をあきずに読み通すことができた。そしてそれは、新幹線でなく「島秀雄」に焦点を当てた本だったからだと思う。さらに、その島秀雄がかなりの好人物ということもある。 「東海道新幹線は、それぞれの分野に蓄積された既存の技術を活かして、現場の技術者の創意工夫によってできあがっている。私は、技術長としてそれらをまとめあげたに過ぎない……」 島秀雄は常々こんなふうに言っていたという。それなら、島が「新幹線の父」などと言われるのは間違いなのか、と本書は投げ掛けた後、「新幹線というシステム」をつくったという点でやはり、新幹線をつくり出したのだとしている。これを導いているところがこの本の真価だと思う。 こう考えると、新幹線がどういうものかが糸がほどけるようにスルスルと見えてくる。新幹線はただ速い列車、超特急というのではなく、安全性や快適性もすべてを考慮した一つのシステムとして卓越したものだということ。そしてそれを総合的にプロデュースしたのが島秀雄だったということ。その島秀雄の、静かなすごさがよくわかる本だ。 一方で、新幹線というシステムをつくり上げた、すごい島秀雄というだけでなく、家族から直角平行垂直主義といわれるような神経質な面があること、それでありながら、それを人には強いることなかったといった弱点のような微笑ましい面にも触れているところで、島秀雄という人への敬愛が増したような気がする。続きを読む
投稿日:2014.08.24
jhattori
BSフジで放映中の「鉄道伝説」に触発されて読んでみた。既存の技術の組み合わせだけで新しいものを生み出すのは日本の得意技。モノをつくる仕事に関わっている人には心に響く名言がいっぱいです。
投稿日:2013.02.17
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