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火坂雅志 / 角川文庫 (2件のレビュー)
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三上 直樹
「天地人」の作者が、その主人公・直江兼続と盟友であった石田三成を記したのにもかかわらず、単なる歴史オムニバスというレベルで残念。 唯一、小和田哲男が三成と津軽家の縁についてふれていたのが収穫でした。
投稿日:2014.11.03
bossa66
石田三成には昔から興味がある。 一般的には、頭が良くて切れ者だが、傲慢で冷たく、人からは好かれないというイメージがあるのではないか。 しかし通説を無条件に思考の前提にしてはいけない。 秀吉という後…ろ盾を失った後の関ヶ原であれだけの西軍を組織できたのも、策略だけではなく、彼なりの人望や人との繋がりがあったのだろうという気がする。 実際、秀吉の側用人としていろんな大名の世話を尽くしていた記録もあるようだし、それをずっと恩義に感じていた大名もあったようだ。 「のぼうの城」で有名な忍城攻めの際、三成と一緒に戦った武将たちがみな関ヶ原で三成に味方した事実から考えても、人の心を捉える一面もちゃんとあったのだろう。 三成は優秀だけどしょせん事務官僚だ。 そんな人間が、日本を巻き込んで、あの家康と互角に戦っただけでもすごい。 享年41歳。 戦国時代後半の、稀有な人生を生きた人だと思う。 もっと再評価されていい人物ではないだろうか。続きを読む
投稿日:2014.09.07
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