【感想】太平記(四)

森村誠一 / 角川文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • bigblock

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    新田義貞によって鎌倉は陥落され、鎌倉幕府は崩壊する。いよいよ後醍醐帝による親政が本格化するのかというと、帝は権力欲はあるけど統治能力は乏しい。それは、新田義貞、楠木正成も同じで、彼らは国の統治能力というか統治意欲はなかったようである。必然的に足利尊氏の影響力が強まってくる。
     それにしても、吉田兼好が語る言葉は印象的だ。「志が低い。なんのためのご親政か。どう改めても民草が幸せにならなければなんにもならぬ。尤もそのような志を抱いて世を改めた者はおらぬがの」
     護良親王の最後は壮絶だった。この時代は、暗殺という手段があり、まったく油断ならない。
     菊夜叉が相変わらず活躍する。一時、北条高時の息子、時行とともに鎌倉を奪還してしまう。
     佐々木動誉がキーマンとして興味を引く。
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    投稿日:2009.11.21

  • あだけん

    あだけん

    鎌倉幕府滅亡の東勝寺での宴のシーン、後醍醐天皇と楠木正成の再会のシーン、どちらも泣けました。
    ただ、建武の新政での後醍醐天皇のていたらくぶりに、後者のシーンでの涙は返してほしいですが・・・。
    建武時代の権力者は、みんな大なり小なり政治を私物化してますね。
    学習能力もなく、同じ過ちを繰り返しては大衆を振り回す・・・。
    そんななか、楠木正成の存在が光ります!
    それにしても、廉子も菊夜叉もコワイししたたかだし鋭いですね。
    いつの時代も女性は強いんですね!
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    投稿日:2008.09.16

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