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高杉良 / 角川文庫 (2件のレビュー)
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takeshi3017
金融腐蝕列島シリーズ第3弾。前作「呪縛」は強制捜査を体験した朝日中央銀行を舞台に平成9年春から11年春頃まで、本作は協立銀行という都市銀行を舞台に平成5(1993)年から9年初め頃までの時代を切り取っ…て書かれている。本作の特徴としてこれまで著者があまり描かなかった家庭の崩壊やセクハラ・ストーカー等の今日的な問題も描かれる。銀行トップの後継人事抗争に巻き込まれる主人公、竹中はまるで風に舞う木の葉のように翻弄されるが、銀行マンとしてのプライド、そしてなにより人間としてのモラルから銀行の再生を目指して尽力する。銀行の「再生」への道筋は見えてくるのかー。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou6406.html続きを読む
投稿日:2022.10.11
gsg-9
主人公の竹中は、部下との不倫を部下に詰め寄られて、企画部長への昇進は水泡に帰した。 そのせいもあり影の実力者“カミソリ佐藤”により協立銀行梅田支店支店長のポストに就いた。 そこで竹中が見たものは、…銀行の論理に基づく、貸し剥がし、貸し渋りの横行。その矛先は財務状況が良くない企業にとどまらず、優良企業へも向けられる。 そんな竹中の梅田支店長生活は1年。1年後には本部の広報部長の任に就くが、またしても降りかかるポスト頭取を巡る現頭取-相談役の対立。 公的資金の導入も行われ、銀行に求められるのは中小企業支援。しかし協銀内部対立の激化の影響はいかに! 前作と異なり、銀行外との関わりは上巻の住管機構とのやり取りだけで、どちらかと言うと銀行内部の頭取争いや人事権争いに重点が置かれているかな。人事抗争はどこの会社でもありそうなので(銀行に関わらずね)、銀行特有の問題を上下で扱った前作と比較して、評価が分かれるとこでしょうかね。私は楽しませていただきましたが。続きを読む
投稿日:2007.05.20
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