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ジーン・ウェブスター, 中村凪子, ユンケル / 角川つばさ文庫 (1件のレビュー)
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tamaki
孤児院育ちで身寄りのないジルーシャ・アボット。変わり映えのない毎日に突然舞い込んだのは、名前も知らない評議員さんの援助を受けて大学に進学できるしらせ! 援助を受けるたった一つの条件は、毎月手紙を送るこ…と。足の長いシルエットだけしか知らない心優しい彼のことを「あしながおじさん」と名付け、嬉しい日も悲しい日もユーモアたっぷりな手紙を書くジルーシャ――ジュディ・アボットの愉快な大学生活がはじまります。大学の四年間で出逢った人々、起こった出来事、心に満ちる思い出の全てが手紙となって届けられる書簡体小説の代表作。声も手紙も姿もなくジュディを支え続けるあしながおじさん、その正体と、彼を慕い続けるジュディの結末は? 買ってからだいーぶ長い間積読しててページの端が黄ばんでいた……一昨年になるんですね、発売が。名作劇場の代表作として名高い一作。タイトルは勿論、ちゃんと読んだことなくてもストーリーの概要は結構知ってる人が多いのではないでしょうか。とか書く私もちゃんとしたストーリーは知らなかったのでこの度きちんと読むことに。 書簡体小説はいろいろありますが、こんなにさくさくと読み進められるものだったかーとちょっとおどろき。ジュディの女の子らしいみずみずしい若さと生意気さと(同じ意味では)可愛らしさがどこをとっても溢れていて楽しかったからかも。もっとボリュームあってもいいのになーって思ったり。小説がスランプで、全然評価されなくてっていうのは同じ物書きとしてものすごく共感した……私もジュディみたく小説を買い取ってもらいたい(そんな あくまで書簡体なので、漱石のこころの先生の手紙編みたいにほぼ小説みたいな手紙ではないので、どういうことがあったか、どんな感じに話してたのかなとか、妄想しがいがありそう。アニメ版とかだとまさに手紙に書いたことを映像化してるんでしょうね。 おじさんは無言なのに言いつけに従わないと拗ねたり強引になったりしてなんか可愛かったw おじさんの正体は何となくわかってたけど、偶然を装ってジュディと会ったりするのめちゃくちゃにやにやしましたw 正体わかってないからっておじさんの意向に従うように仕向けたりとかやることが小さいわw なんていうかおじさんって若紫を理想の女性に育てる光源氏みたいでもあり、耳をすませばの聖司くんもびっくりな超絶ストーカーでもあり、確かに素敵なラブストーリーかも知れんが……私は6割くらい正直ヒいたんだけどw きもくないですかねー普通に考えて…全部見越しておじさんは計算してたわけでしょー……これおじさん側からのストーリーあったらいいのにな いや、でも作品自体はすごく面白かったです。当時のアメリカの女子大生がどんな風だったかを伝える資料としての価値も高いみたいで、やっぱ小説ってそういうところあるなって思いました。続きを読む
投稿日:2015.02.26
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