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森瑤子 / 角川文庫 (2件のレビュー)
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マコ
経済的にも美貌にも恵まれている、一児の母「阿里子」の生活をつづった物語。10章からなるが、それぞれの章は比較的独立しており、単独で取り出してもほとんど物語になっているような感じ。 夫との生活、娘…との生活などが描かれている。自分も夫も不倫しているが、そこいらのそういう小説よりも、よっぽど真実みがあると思う反面、こんな夫婦、こんな親子って、かなり現実離れしているかも、と思う。 初出は1987年であり、多少古い感じもするが、でも洒落た文体の小説だと思う。軽く読めます。 でも、阿里子の友達(和子)が、夫と別れて不倫相手と暮らし、すぐに別れてしまうことについて、お互いに文句も言わないでずっと我慢してきて、ある時突然に分かれを切り出した(切り出されれた)下りがあるが、なんとなく納得してしまうと同時に、太宰治の「桜桃」を思い出してしまった。 続きを読む
投稿日:2007.12.09
Marilyn
人生の秋の日にさしかかっている--。経済的にも、美貌にも恵まれている主人公、三十八歳、女の選択。シリアスな問題をしゃれた会話体で浮き彫りにした長編小説
投稿日:2007.01.03
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