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小牟田哲彦 / 講談社現代新書 (3件のレビュー)
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総合評価:
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syiki
ボリビア、メキシコ、フィリピン、ボスニアやシリア・・・日本語の案内や紹介が、本でもネットでもほとんど見つからないようなところにまで乗りに行っているのがすごい。 地雷原を走るカンボジアの章が印象的だった…。こうして外国人が鉄道に乗れるくらいには落ち着いても、たくさんの地雷はまだ埋まったまま。 そんな中、車掌が「屋根に上がってサンセットを見たくはないか」と誘ってくる。おそるおそる登った先に広がる光景に、著者は言葉を失う。緑の大ジャングルが、沈む太陽に赤く染められていく。日没の後は、青白い蛍の乱舞と満天の星。 平和・・・とか、大自然・・・とか、幸福、とか、そういった単語にはならない気持ちを抱いたんじゃないだろうか。 ただ、目の前の景色に胸を打たれるような思い。そんなものが伝わってきて、こちらまで厳粛な思いにとらわれた。 それにしても、英語も通じないようなところへよく行くなぁ。「なんとかなるさ」的なおおらかな旅行記で、おもしろかった。続きを読む
投稿日:2014.12.05
わっさん
新書に紀行文とは珍しい。 豪華クルーズトレインから現地人しか乗らないようなローカル線、列車の屋根の上まで人が溢れる長距離列車まで世界各国の列車乗車紀行 30年前、宮脇俊三が乗った列車が今では不定期…運行になっていたり 世界では(特に南米では)思い切った鉄道改革をしている。旅客運行を廃止して貨物輸送に特化したり、旅客の定期運行を極端に少なくしたり、 上下分離でホテル経営会社が貸しきり列車を委託運行させたり続きを読む
投稿日:2014.11.22
yasu2411
「鉄道と国家」という名著のある、真面目な鉄道研究者の紀行本ということで期待は高かったが、これは想像を超えていた。この手の書物はかなり読んだので、自分も知識としては相当あると思っていたのだが、カメルーン…とかザンビアの鉄道と云われるとさすがに知らないとしか云いようがない。 鉄道ファンとしてかなり率直に感じられるところを書かれているようで、なかなかリアルだし、ユーモラスな表現が面白い。続きを読む
投稿日:2014.08.12
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