【感想】ベリーカルテットの事件簿 薔薇と毒薬とチョコレート

青木祐子, 明咲トウル / 集英社コバルト文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • pisforpage

    pisforpage

    「完璧な人間である前に、完璧な使用人であれ」と父に教えられて育ったシャノン。メイドとして働き始めた初日に起きた事件をきっかけに、家族から厄介者扱いされる売れない小説家のロイと主従関係を結ぶと同時にコンビ結成したところまでのシリーズ一作目。
    屋敷内の描写とか使用人の仕事についてとかの記述が細かいのでややハイコンテクスト。
    二人の過去とかシャノンのお父さんとかの伏線が引いてあるけど続きは出てないのね…
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    投稿日:2018.01.02

  • 事務員H

    事務員H

    あー、シャノンとロイの関係性って、ディヴィットとロイの関係性に似てるな、と。目利きと商才、みたいな。

    投稿日:2015.02.27

  • 瑠璃花@紫苑

    瑠璃花@紫苑

    ヴィクロテと比べるとちょっと、もう一つ上が欲しくなる。
    これは作家さんにはお気の毒。

    『ベリー・カルテット』という美しい屋敷で起こった殺人事件を
    美貌の作家である貴族の次男坊ロイと、名執事の娘で新人
    メイドのシャノンが解き明かす。

    メイドといえば萌えという図式にうんざりしていた私には
    シャノンの聡明さはとても気持ちがいい。
    淡々としているけど、それは思慮深さの表れ。

    仕事や推理の場面では崩れないシャノンがロイの小説に
    夢中になる場面はギャップがあって愛らしかった。

    令嬢の生活が資産次第で、そこに愛や嫉妬が絡むのは
    ヴィクトリア朝も日本の平安時代ともよく似てて、はっとした。
    これを読むと『エマ』や『シャーリー』も読みたくなる。

    これからロイとのロマンスも進むとコバルトらしくなるかな。
    意外とアガットが好きだった。いそうだな、こういうメイド。
    そういう架空ならではのリアルさがある作品は良くなるから。

    次が楽しみだなぁ。
    もう少しページを増やしてミステリ専門の文庫に
    入ればいいのに。
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    投稿日:2014.12.21

  • 本読み隊

    本読み隊

    やはり、姫願望のコバルト乙女には、主人を世界の中心に据えてのメイドの心得を語られても、共感しにくいということだろうか…
    続刊を楽しみにしていたのに、まったく違う探偵シリーズ…5月に出ます。『八番街の探偵貴族 はじまりは、舞踏会。』
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3555.html
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    投稿日:2014.04.21

  • ユエ

    ユエ

    このレビューはネタバレを含みます

    少女向けライトミステリー。
    ヴィクロテの青木さんの新作。ヴィクロテを読むのが途中で止まってしまったのでこちらにも手を出してませんでしたが、新作ということで読んでみた。
    文章は主人公のメイド・シャノンの1人称で進んでいき読みやすいです。イラストも明咲さんなので美麗です。
    シャノンは執事として有名すぎる父を持つメイドの女の子。主人を影から支え、屋敷で起こる様々な出来事にテキパキと対処できる能力を持っている。その傍らベリーカルテットと呼ばれる屋敷で起こった殺人事件の謎も明かしてしまうという(笑)対する主人のロイはお金持ちの放蕩息子で一応小説家。小説を書くということもあり、観察眼や審美眼、適応力なんかも人より高いです。そんなロイがシャノンと出会うことで物語は始まります。この巻ではシャノンがロイのメイドになるまでを描いたストーリーなので続編はきっと発売するのでしょう。1巻が予想より面白かったのでたぶん続きも買うと思う。

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    投稿日:2014.03.24

  • 璃魚

    璃魚

    少女小説をジャケ買いすることって、あまりないのですが。これは完全にジャケ買い。
    表紙のヒロインが可愛くて(笑)

    コバルトで一人称なんて、珍しいなぁと思いながら読みました。
    実は、青木先生の作品にはずっと手を出してきませんでした。以前図書館でヴィクロテを読んだ際、文章が自分には合わず…。読みきることなく挫折してしまったからです。

    それで、この作品も最初は買おうか悩んだのですが。食わず嫌いを克服するチャンスだよね! ということで。ヒロインの容貌ドストライクですし←

    手に取ってみて、実際良かったと思います。
    最初を除けば、ずーっとヒロイン目線で綴られる今作。なかなかに淡々としておりました。彼女はメイドであることを誇りに思っていて、自分の行動を『わきまえる』ことのできるお嬢さん。
    事件の謎を追うのは、自分の探究心の他にロイのためでもあるのだろうな、と思いました。
    即ち、売れない作家のロイに次作を書いてほしいと。
    どうやらヒロインの彼に対する忠誠心のようなものには、過去もすこし関わってくる様子。
    その点はこの巻では詳しく語られていないので、続きが気になります。

    事件の方はといえば…。
    ちょっと期待はずれ。
    まず、最初に犯人を明かしてしまうのは如何なものでしょう。それももちろん一種の見せ方だとは思いますけど。
    その後、ヒロインのシャノンは何の困難もなく事件の謎を解いてしまうし…。ミステリーとしては、ドキドキ感に欠けます。犯人もツメが甘かったですし。

    いや、でもコバルトに難度の高いミステリーを求めるのが間違いかしら。と思いながら、結局最後まで読んでしまいました。
    心配していた『挫折しないか』というのは、読んでいくうちに文章にも慣れてきて、大丈夫でした。

    続きはたぶん、買います。
    まだラブい要素とか、皆無の1巻でしたので。
    コバルトだから、二人の仲は進展する……ハズです。
    どんなふうにストーリーが広がってゆくか、楽しみです。
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    投稿日:2013.12.08

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