【感想】ラ・ヴィタ・イタリアーナ

坂東眞砂子 / 集英社文庫
(1件のレビュー)

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     「マンジャーレ、カンターレ、アモーレ」を想像しがちなイタリア。人生は楽しい、ライフ・イズ・ビューティフルの国と羨ましく思っていた。本書も小説執筆のためにイタリアに滞在することにした著者・坂東眞砂子さんが、そんなイタリア生活を紹介してくれるのかと思ったら……災難は空港に到着した途端に始まった。荷物が出てこない。パリに留め置かれていたそうだ。その後も、滞在許可証の申請、銀行口座開設、部屋を借りて、電話をひくにもたいへんな苦労を強いられる。雨あられの如く降りかかってくる問題をかいくぐり生活することがイタリア生活か? と読んでるだけでもうんざりしてきた。これが現実?わずかなパンを買おうとしても、後から来た客が割り込んでいつまで経っても買えず、あきらめる。小さな食料品店でもそう。仕方なしに船に乗って大型スーパーに行くなんて、私だったら耐えられない。そんなイタリア生活なのに、なんと坂東さんは車の運転免許をイタリアで取得しようと決めてしまうのだ。交通法規などのイタリア語なんてちんぷんかんぷんなのに、ご苦労のほどは想像通り。著者・坂東さんのバイタリティにただただ感心するばかり。このエッセイは、1996年の終わりから、1998年の春まで、パドヴァとヴェネツィアに暮らした時に書かれた。その後、タヒチに居を移し、1998年の年末にイタリアを再訪して新たに幾編かを書き下ろしたそうだ。続きを読む

    投稿日:2009.03.07

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