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池田知久 / 講談社学術文庫 (2件のレビュー)
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radio24km
読むのにだいぶ時間がかかったのに読み込むこともしなかったので、荘子の考えを理解できた自信はないけど、大らかなさと遊び心みたいなものはなんとなく感じて、荘子のそういった部分がすごく好きだった。
投稿日:2016.02.04
聖心女子大学図書館
カテゴリ:図書館企画展示 2014年度第3回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第3弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 久…保田知敏准教授(国際交流学科)からのおすすめ図書を展示しました。 開催期間:2014年10月1日(水) ~2014年11月15日(土)【終了しました】 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース 初めて『荘子』を読んだのは、中学3年のときだった。最初は中公文庫の森三樹三郎訳だった。1970年代なかばの日本という状況の中で、まったく時代も場所も異なる紀元前の中国でおこなわれた思索を、今から思えば好き勝手に読んでいた。世界の問題を自分自身の問題ととらえ、哲学・思想レベルでその解決となる新たなパラダイムを準備するという、バカにもほどがあろうかという妄想の中で。その後、朝日文庫の福永光司訳にはまった。福永先生停年のため、直接授業に出たのは大学2年後期の半年だけだったが、確かに人間的魅力にあふれた先生だった。福永先生の後任で池田先生が来られたのは大学4年のときだった。今でこそ学会の理事長も務めあげ、七十を過ぎて中国山東大学に特級教授として招聘されている、この道の大家となった池田先生だが、当時は今の私よりもはるかに若く、若手バリバリの研究者だった。学部生・院生・助手そして今日に至るまで、教えられたことははかり知れない。「安易にこちらに引き付けることなく、可能な限り研究対象をその姿のまま見ること、その作業を通してのみ、研究対象と研究者の主体がより高い次元に止揚される。」ふーん、なんて感じで聞いていたが、何年も次週のゼミの準備に追われる生活を続けるなかで、ときには「読む」ということがおぼろげに見えてきたような幸せな錯覚にとらわれた瞬間もいくたびかはあった。今回、先生からこの本をお送りいただいた。院生のころに原本となった学研の仕事をお手伝いして、あまりお役にたてなかったことなどを思い出してなつかしい。が、まだまだ半生をふりかえるような境地には入りこみたくはない。この本を一つの乗り越え対象として、まだまだ研鑽を続けるつもりだ。それは池田先生が身をもって教えてくださっていることでもある。続きを読む
投稿日:2015.08.14
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