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荒木源 / 小学館 (4件のレビュー)
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総合評価:
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風子
このレビューはネタバレを含みます
お世辞にも、いい人とは言えない元刑事と、罪人であるが悪人とは言えない泥棒。 定年退職した元刑事が、過去に自分が捕まえた泥棒相手に、 「みっともないとこを人にさらす前に、ちょうどええとこで殺して欲しい」 と、依頼してきた所から物語が始まる。 介護をする側の気持ち、される側の気持ち・・・・。 介護と仕事の両立問題など、重いテーマが重くなりすぎないよう、軽い感じで書かれている。 なんでしょう。。。読んだ後に切ない気持ちになりました。
投稿日:2016.11.30
qoochang6918825
あっ、こういう話だったのか…警察小説だと思い込んで読み始めた。なめらかな京都弁につられて最後まで読んでしまったが、年寄りには辛く重い小説だった。
投稿日:2015.03.28
マキハラ
大阪弁?の地の文、元刑事と泥棒という、尊厳死や介護にまつわる物語に、独自の設定を取り入れた小説。 元刑事の高山に、「ちょうどええとこ」で死なせてくれと依頼された元泥棒・吉森の葛藤。泥棒であるけれど、どこか律儀で人情深い故に、その苦しみは深い。 更に脳梗塞になってしまった高山は、高度な会話はもはや成り立たず、どんどんと老いてゆき、最早相談も出来ない。 私は今まで介護もした事が無いのですが、老いの恐怖というか、哀しさを色濃く感じました。 「シワがちょっと増えた」なんて嘆いている内が華なんだなあと。 そして家族の優しさが滲み出す物語でもありました。高山の奥さんや娘さん、介護大変だっただろうに、それでもずっと高山を愛していたんですよね。 実際に介護をしている方がこの物語を読むとどんな印象を受けるのか、聞いてみたい。
投稿日:2014.10.20
片山るん
読み終わって、どういう感情を持てばいいのか戸惑ってしまった。帯には「ラスト36ページ この話の本当の凄みはそこから始まる」とあるので楽しみにしていたのだが、うっかり読み過ごしてしまったようで、もう一度…読みなおした。 「俺を死なせろ」という依頼がとても印象的だったので、いつその話になるのかと思いながら読んでいたせいかもしれない。なぜこんなに途中の話が長いんだと思ってしまった。 関西弁の地の文は、最初は読みづらいけれども、慣れてしまえば大丈夫だった。どんどん読み進めていけるんだけれども、ずっとお預けを食らっているような感覚が消えず、途中経過が楽しめなかった。 再読向きかもしれないなあ。 違う心境で読んだらもっと感動できたかもしれない。 ということで、今回は★3つ。続きを読む
投稿日:2014.07.13
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