【感想】望郷

森瑤子 / 角川文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • seiyan36

    seiyan36

    著者、森瑤子さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    森瑤子(もり ようこ、1940年11月4日 - 1993年7月6日) は、1980年代に活躍した日本の小説家。本名、伊藤雅代。静岡県伊東市出身。37歳でデビューしてから52歳で没するまでの短い活動期間に、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品は20回以上テレビドラマ化されている。森瑶子名義の著作多数、ノートを参照。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    英国に生まれ育ったリタ。初恋の人を失い、失意の底にいた彼女はモルトウイスキーの製法を学びにきた竹鶴政孝と運命的に出逢う。極東の日本で政孝の生涯を献身的に支え続けたリタの心のよりどころとは――。

    ---引用終了

    リタさんは、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝さんの妻になります。

    竹鶴政孝さん、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    竹鶴 政孝(たけつる まさたか、1894年6月20日 - 1979年8月29日)は、広島県賀茂郡竹原町(現・竹原市)出身の日本の実業家。ウイスキー製造者、技術者。会社経営者。ニッカウヰスキーの創業者であり、サントリーウイスキーの直接的始祖、マルスウイスキーの間接的始祖でもある。これらの業績から「日本のウイスキーの父」と呼ばれる。

    ---引用終了
    続きを読む

    投稿日:2023.03.27

  • yappinkun

    yappinkun

    ニッカウイスキーの創設者にして、日本のウイスキーの父と言われる竹鶴政孝の妻リタの物語。
    あの時代に日本に嫁いできたリタの芯の強さと、戦争や差別的な当時の扱いを相続すると、その生き方に感動を覚えます。

    投稿日:2022.03.31

  • asw

    asw

    数年前にNHKのドラマになった、マッサンこと竹鶴政孝氏のスコットランド人の妻リタさんの小説。竹鶴氏は、日本で初めて本格的スコッチウィスキーの製造をした人で、ニッカウヰスキーの創始者である。以前にドラマの原作となった「ヒゲのウヰスキー誕生す」という本を読んだが、その本は政孝の視点から書かれていた。本書も内容は似ているが、外国人であるリタがどう政孝と出会い、人生を共にし、日本に帰化していったかを追うことができる。
    著者の森瑤子氏は早逝してしまったが、100冊を超える著書を遺している。本書もたくさんリサーチをして書かれたであろうことがうかがえる。著者の配偶者がイギリス人ということもあり、スコットランドの暗い天気や広々とした家といった情景がとてもリアルに描写されていた。まだ外国人、しかも白人が日本にとても少ない時代に、日本に来て文化を学び、日本人になり、政孝を支えたリタさんの苦労は想像を絶する。子に恵まれずとった養子とそりが合わなかったというところは胸が痛んだ。
    望郷というタイトルなので、リタさんがホームシックにくよくよ悩む内容かと思ったが、必ずしもそうではない。時代や帰国しやすさも全く違うものの、外国に嫁いで祖国の家族を安じるという自分自身の身の上と重ね合わせ、涙を流す箇所もあった。
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    投稿日:2018.08.13

  • Spica

    Spica

    文章が翻訳調な感じがして若干気になりましたが、あの時代に国際結婚をした波乱万丈なリタの人生が興味深かった。
    好きになった相手に対して情が深すぎる人だからこそ、思い切ったことができたんでしょうね。
    幸せの中にも苦労の連続であった彼女の人生、もし日本に来ることを選ばなければ……ということを、読後にふと考えてしまいました。続きを読む

    投稿日:2015.12.28

  • mari

    mari

    『ヒゲのウヰスキー誕生す』を読んで、リタから見た竹鶴夫妻の歩みを知りたいなあと思ったので、ずっと読んでみたかったこの本を購入。
    分厚いけど、夢中になって一晩で読み終えた。

    リタの最初の婚約者のこと、竹鶴との出会い、妹エラとの確執、日本での戸惑いなど、リタ側から見た生活ぶりがたっぷり描かれていた。特に幼少期~大学まで、どんだけひ弱な女の子だったかというのもよくわかった。それなのに日本に行くと決心して、日本人になりきって、よくそこまで頑張れたもんだなと感心。それだけ竹鶴のことを信頼してついていったんだろう。リタのお母さんが夫をうまくたてる人だから、そういう育ちも影響していると思う。
    ただ、サラを養女に迎えたという展開は「ヒゲの・・・」にはなかったのでびっくり!でもこっちはリタの伝記がもとになってるので、こっちのほうがより正確なのか?
    でもリタが年をとればとるほど頑固というかこだわりすぎの性格になっていって、それは自分が子どもを産めなくてサラに愛を注ぎすぎるからか?と思った。最後はちょっとリタが怖かった・・・笑

    でも、こんなに愛せる・信頼できる夫と生涯一緒にいられてリタは幸せだったんだろうと思う。なかなかリタのようには振る舞えへんな~(*_*;
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    投稿日:2015.08.02

  • pajeromimi

    pajeromimi

    マッサンの妻、リタさんのお話し

    すごいな~とは思ったけど、
    魅力的な人って感じじゃなかったな
    でも、外国人なんて見たことない人ばっかりの時代に日本に嫁に来て
    太平洋戦争があって…
    うーん、やっぱすごい。強いな。
    リタさんもマッサンも強い。
    ニッカウヰスキーは、二人の愛の力が生んだんだろうな

    そう思ったら、の余市蒸留所には行ってみたくなった!^^
    続きを読む

    投稿日:2015.05.28

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