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白河三兎 / 講談社文庫 (21件のレビュー)
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cidenon
白河三兎さんの長編を初めて読む。 小説新潮に載っていた「子の心、サンタ知らず」がよくてずっと気になっていた。 でも、この前読んだ「白紙」が残念で、恐る恐る。 結論、白川三兎さん好きになれそう。 白…河さんが描く人物たちにはがむしゃら感があって人間くさい。 共感できるところが多くて、友達になれそうな人たちなのだ。 「今の私では二人を幸せにできないけど、こんな私でも認めてくれた二人の気持ちは無下にできない」と非合理的な選択をする加奈子。 それに対して、「なんて我がままな女なんだ」と思いつつ、加奈子への愛情が爆発してしまうノブとか。 この物語のテーマの一つは、「人それぞれの幸せ」というところにあると思う。 人は、考え方も背景も違う。 誰もが幸せになるということは難しい。 たとえ家族や恋人同士であってもだ。 それを目指すなら、とにかく相手のことを考えて、がむしゃらでも行動してみるしかない。 結末には驚かされた。続きを読む
投稿日:2020.10.07
kaorukaeru
透明人間のお話 人や物を消せる能力 透明人間を見ることができる能力 そんな力をもった人たちがいる世界 離婚したばかりの男が透明人間の女と出会い 物語は展開する この著者の作品に出てくる登場人物は一…癖二癖ある 人ばかりだなと感じる そこは好き ストーリーも楽しめているので好きです でもなにかもうちょっと欲しいなと感じてしまう こともあります続きを読む
投稿日:2019.10.05
kairi29
読みやすくて、すらすら進んでしまう作品。 なんだけど、起伏というか、感情移入みたいな、作品にのめり込むみたいな動きがなかった物語だった。
投稿日:2017.06.01
黒い☆安息日
このレビューはネタバレを含みます
ミステリー要素もSF(というかファンタジー?)要素もふんだんにあるんだが、俺はこの本を父親の小説として読んだ。物語の冒頭、ダメ亭主として(おそらく意図的に)描写された主人公ノブが話が進むごとに変わっていく変遷の味わいがよい。 そう、男ってのはこういうダメなところが、多かれ少なかれ何がしかあるもんだ、こじらすとアル中になったりDV走ったりするんでアカンねんけど、パーフェクトを目指す女性から見たら「なんと情けない」と思われてしまう要素を持ってしまってる性なんやと。 その「なんと情けない」を背負いつつ、子供との関係や恋人とか配偶者との付き合いを進めて行くうちに光ってくる何かがある。背負ってるもんのしんどさがイヤになったり、逃げ出したくなったり、呆れてみたり… 白河さん、少々荒さが目につくものの、さすがの人間描写。透明人間と組合のゴタゴタ劇に家族小説の味わいをぶっ込んでくるあたり、器用さだけじゃない強引さも感じる。そういうのキラいじゃないけど、細部をもうちょいやすりがけしてなめらかにしてくれたらもっと良かったかな。
投稿日:2016.12.16
caju
消せる者と見える者。どうなることかと思ったけれど、全てあるべきところに収まった。必ずしも仕組みや種明かしが完全になされなくても、それぞれが幸せになればいいじゃないか。
投稿日:2016.07.30
るこ
家族の絆がテーマだとは思うが、この著者の手にかかると、奇妙な設定により独特の雰囲気になる。 終盤の展開は好きではない。あくまで不思議な雰囲気を維持して欲しかったなぁ。 白河さんのベストは未だに『プール…の底に眠る』です。続きを読む
投稿日:2016.07.09
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