【感想】完全・犯罪

小林泰三 / 東京創元社
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
1
2
8
3
0

ブクログレビュー

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  • nao

    nao

    ブラックユーモアたっぷりの短編集。SFあり、正統派ミステリあり、ホラー味あり、グロはほぼ無しで著者の本を初めて読む人にオススメです。

    投稿日:2022.05.15

  • NORAxx

    NORAxx

    何故平山夢明の次に小林泰三を手に取った私...
    闇タイプのポケモンはチームに1匹いればいいのにかっこいいからってフルで揃えてフェアリータイプにボコボコにされるアレですね...(黙)
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    完全・犯罪
    夢オチ風エンドレスワラワラ(群々)
    一種の伝家の宝刀。分かっているのに生える草。トップバッターとして相応しいブラックユーモア溢れるお話。

    ロイス殺し
    コメディホラーの洋画吹き替え版を見ているかの様な世界観。おやおや、どうしたっていうんだいボブ??の様な、ベタが楽しい。
    キャラの狂気度は後のドッキリチューブに通ずる物がある。多数か単体か。簡単に言えば世にも奇妙な物語。

    双生児
    ちょっと雰囲気に飲まれて怖かったマンですね。。。そして脳裏にチラつく江戸川乱歩。
    理論的なオチは求めてないつもりだったのに、この着地点にがっかりしたのは私はまだまだ小林泰三ワールド入門のヒヨコちゃんという事なのでしょう。

    隠れ鬼
    続けてホラー色の強い作品。しかしどこかコメディに軌道修正しているような恐ろし切れない良きブレンド。ホラーの大体はホームレスの存在。とは言え私が勝手に彼の脳内再生を恐ろしくし過ぎただけでしょう。アングラ漫画の読みすぎです自重します。

    ドッキリチューブ
    安定の世に奇妙。もう出だしからオチが想像つく定番中の定番なのに何故かこれが堪らなく面白い。
    ユニークなサイコパス’s VS 糞人間
    の構図が胸糞悪さを帳消ししてくれるので、ストレス発散になる。何のストレスかは不明ですが。
    ーーーーーーー

    全体的に古風なネタが多く、ベタを楽しむライトな書物だ。新しい刺激が無かった事と、積読本が多いならば時間を割いてまで手に取る作品では無い気がしたので☆は低めだが、休憩本としてはオススメ。
    フェアリータイプ使いの方は回れ右!!ニンフィアよりブラッキー派の人へ捧ぐ。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.26

  • 林檎飴甘

    林檎飴甘

    短編集。
    「双生児」
    真帆と嘉穂。
    二人は一卵性双生児としてこの世に生まれた。
    ある日、駅のホームから二人のうちの一人が転落して電車に轢かれ即死する。
    周りで見ていた人たちは皆、身勝手な女の不幸な事故だと思っていた。
    でも、本当にそこで起きていたことは・・・?
    長い年月をかけて、双子の内の一人は姉妹を抹殺しようと計画してきた。
    最期の時を迎えて、ようやくその怖ろしい計画のすべてを知る転落した線路上で気づくもう一人の双子。
    事故の瞬間、大勢の人が見ている前で誰にも気づかれずに起きていた不可思議な出来事。
    理解できたのは、当事者である二人だけだろう。
    読み終えて、もう一度最初に戻って読み直してしまった。
    計画はいつから始まっていたのか。
    それほどの憎悪をどうやって育ててきたのか。
    すべてを知ったうえで読み直すと、怖ろしさは倍増する。
    続きを読む

    投稿日:2017.04.18

  • yueli

    yueli

    感想を一言で言えば「めんどくさっ!!!」。または(途中までの)嘉穂の気持ちで「どっちでもいいじゃない」。
    ブラックユーモアと言われればそうなのだろうが、登場人物が誰も彼もくどい。少なくともミステリのジャンルにいれるべきではないだろうを続きを読む

    投稿日:2015.11.09

  • EN

    EN

    ブラックなユーモアが漂う奇妙な物語集。SF、ミステリ、ホラーの区別なく、かなりトリッキーな設定と意外かつ唐突なオチを楽しむ。「双生児」と「隠れ鬼」が好みでまとまりもよい。

    「完全・犯罪」
    タイムスリップものコメディー。自分より先にタイムマシン理論を発表したライバルをタイムマシンで抹殺しようとする時空博士。犯行に成功したはずなのに、なぜか自分の状況は変わらない。未来分岐した自分たちが次々と過去を変えに集まってきてしまうのに笑った。

    「ロイス殺し」
    もとネタは読んでいない。翻訳ものっぽい雰囲気の復讐譚サスペンス。

    「双生児」
    これ好き。子供の頃から親によく間違えられていた双子の姉妹「真帆」と「嘉穂」。真帆は、自分は本当に真帆なのか、実は嘉穂ではないのか、生まれたときから取り違えられているのでは、といった本当の自分を突き詰める思考に偏執的に拘る。双子の片方に一目惚れした男性が現れた時、双子の謎と正体が明らかになる。怖いよ。

    「隠れ鬼」
    突然にホームレスに追いかけられた主人公は、子供の頃に理不尽な扱いを受けて鬼役をやらされていたクラスメートのことを思い出す。ダークです。最後に自分も理不尽なルールを受け入れざるをえない。

    「ドッキリチューブ」
    これまた理不尽。ドッキリ番組の製作者が、スタッフからドッキリを仕掛けられてとんでもないことになっていく。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.28

  • puerta

    puerta

    隠れ鬼が特に好きな作品。
    凄まじい物語の幕開けから、徐々に忘れていた少年時代のことを思い出していくところが怖い!
    奇妙でぶっ飛んでいる終わり方も良かった〜

    どの話も小林泰三さんらしい独特な読後感。

    投稿日:2015.06.14

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