【感想】殺人の詩集

森村誠一 / 講談社文庫
(1件のレビュー)

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  • ともこ

    ともこ

    パタパタの献品。

    序章はエイズの勉強になった。
    エイズを防ぐのに最も効果的な方法は、行為の途中から着用するのではなく、最初から正しくコンドームを使用すること。潤滑剤を併用するといいが、油性のゼリーはコンドームが破損しなくてもウイルスを通過させてしまう虞があるので、コンドームを弱くしたり破ったりしない水性がよい。

    香さんは、女にありつけなくてセックスに飢えている男たちに応急手当てを施す‘セックスの救急車’、もしくはセックスの出前である。一人の人と愛を深く掘り下げていくより、束の間であっても飢えを癒してあげたいと思っていて、たくさんの人との出会いに胸がときめくのである。現実に性の飢餓を癒される男たちは少なくないであろう。売る者がいて買う者がいる。需要と供給が一致しただけではないか、と棟居刑事は考える。香さんのかかりつけの若林医師は、香を公衆トイレットのような女と形容する。たまたま暴かれた風俗ギャルのゴミ袋には、商売道具の下半身に対する綿密な管理と手入れにより、はきパン(使用後洗わないパンティ)や、はきブラなどは入っていない。レイプや輪姦や近親相姦など、性についてのものが多くて、女性差別ではないかと少々感じた部分もある。

    事件解決はとんとん拍子に進んでいるように思えた。そして、殺人の動機が甘いように感じられ、感情移入できない。人殺しに対する苦悩はないのか?
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    投稿日:2010.02.09

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