【感想】古書店アゼリアの死体

若竹七海 / 光文社文庫
(57件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
6
22
15
4
1

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    あちらこちらにクスリと笑える記述があるかと思えば片やロマンス小説がわんさと出てきて、濃いキャラがいっぱい出てくるわりに小物にも凝ってて、なんとも不思議なテイストで面白い。そして最後の独白にはゾクリときた。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • ハルめめ

    ハルめめ

    葉崎市シリーズ第2弾。勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ、これでもかと受難が続く真琴。ついには連続して死体と出会ってしまう。クセ強の登場人物たちとテンポの良い展開。二転三転しながらたどり着いた真相は若竹さんらしくダーク。面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.11.17

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    ミステリ「葉埼市シリーズ」第二弾
    「勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。 不幸のどん底にいた相澤真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が!事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった…。
    笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!」
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    投稿日:2023.09.15

  • m.cafe

    m.cafe

    「葉埼市シリーズ」第二弾。
    各章に有名な映画をもじったタイトルがつけられていて、目次を見ただけで面白そうです。
    勤め先が倒産、泊まったホテルが火事、怪しげな新興宗教に勧誘され、二階から飛び降りて左足首を捻挫したという不運続きの相澤真琴が、葉埼市の海岸で人間の死体を発見してしまう。
    さらには〈古書アゼリア〉の店番をすることになり…。
    ユーモア・ミステリーなので、物語は軽快に進んでいくのですが、終盤に近づくにつれ、葉埼市始まって以来の名家、前田家にまつわる凄まじい過去が明らかになっていきます。

    シリーズものだけあって、前作で登場した「鬼頭堂」や、「黄金のスープ亭」や、その他の人物が、長い説明もなくチラッと出てくるところが心憎い。
    真琴のアリバイを成立させるのに、ヴィラ・マグノリアに住んでいる塾講師までささやかに登場するところも見逃せませんでした。

    金と権力に執着する前田家の争いに意表をつかれ、その反面で、中学時代の同級生や幼なじみや町のひとたちとのつながりが優しく人情味があって、この葉埼市シリーズにどんどんはまってしまいそうです。
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    投稿日:2022.10.26

  • sachichiii

    sachichiii

    このレビューはネタバレを含みます

    若竹七海に出会った作品。ジャケットが可愛いのに、出だしからあまりのスピードで不幸な女の子。若竹作品には不幸な女の子がたくさん出てくる。 海でバカヤローって叫んだら、死体が転がってきた。そこから紅子さんに出会って、臨時店員になるまでも無理がなく、不幸に磨きをかけて葉崎市の面々と出会い、事件の中枢に巻き込まれていくところもテンポが早くて読みやすい。事件はごっつりしているのに楽しいって思うくらい。だからといってさらっとはしていなくて読み応えは十分。解決編も、秘密の真相も、疑問が全部解消されるところも、全部すき。

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    投稿日:2022.10.02

  • おゆ

    おゆ

    〈葉崎市シリーズ〉第2弾。
    第1弾である『ヴィラ・マグノリアの殺人』に出てくる〈鬼頭堂〉ではなく、〈アゼリア〉という古本屋をとりまく事件と、ロマンスと、お家騒動の話。

    『ヴィラ・マグノリア』でも少し名前だけ登場した、葉崎の名士「前田家」の家系と資産にまつわる殺人。

    外から来た、相澤真琴という不運が重なりすぎて葉崎にリフレッシュしに来た女性が、いざ海に向かって叫ぶと波間から男の死体が……。
    という、真琴には悪いが少しコミカルな描写から物語ははじまる。

    しかし、そこからは「前田家」の資産をめぐる骨肉の争い、さまざまな謀りや疑惑が噴出し、そのうち死体も増え、ますます複雑な事件となってくる。

    私が今回一番好きだったキャラクターは、アゼリア店主の前田紅子だった。矍鑠とした威勢のいいおばあさんで、ロマンス小説をこよなく愛し、自分の店をロマンス小説専門店にしたほどだ。前田家の名前のついた、生年育英基金も立ち上げている、面倒見のよいひとなのである。
    作品の序盤から好きだったけど、最後まで読んでもやっぱり好き。「とあること」(核心にふれるので詳細は省く)を思うと、とても切ない。

    今回読んで分かったんだけど、固定で出てくる登場人物は駒持警部補だけなのね。ちらっと名前だけ登場とかはあったけど。知ってる名前が出てくると「おっ」って嬉しくなりますよね(笑)。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.17

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