【感想】女は何を欲望するか?

内田樹 / 角川oneテーマ21
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
6
7
2
0

ブクログレビュー

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  • lasttrainhome

    lasttrainhome

    7/10点。
    難しい部分があるので8点はあげられない。

    特にフェミニストの言説を引用するなら丁寧に翻訳して。

    傷つくという体験を共有し、その傷を被害者という特権的な地位を獲得した根拠にするということはよくわかった。
    でもその構図を採用し続ける限り、フェミの方々ひたすら男社会から傷つけられ続けないとフェミの立場を維持できないという構図になっているのは不幸と思う。
    俺は、女は、男性の性的な側面を適切にかつ暴力的に消費できるだけの能力を持っていると思う。男なんか、商品にしちまえばいいじゃんと思う。経済的な理由で女がそれをできないのならそうできるような社会を作るべきだと思う。
    他方で、誰も対象化され消費されない社会なんてありえないので、性の対象化や商品化そのものをネガティブに評価することに意味はないと思う。男女差を埋めるだけにしとけよ、と。
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    投稿日:2019.10.31

  • nksntks0922

    nksntks0922

    読了。面白かった。タイトルは、図書館で予約して貸し出したときは少し恥ずかしかった。難しい話だった。私の理解は30%ぐらいかもしれない。映画エイリアンは機会あれば見直そうと思った。

    投稿日:2019.10.26

  • suematz

    suematz

    生態学的にも競争を避けるのが大切ということがわかりました。
    無反省な読み手にはなりたくない。いろんな意見を持つ先達に会って自分の答えを日々出し続けて行きたいね。
    エイリアンにこんな深い意味があったのか!商業的に成功しなければ行けないものって、世間の深層的なニーズをなぜかとらえているんだね。それは矛盾したメッセージをそのまま同時に伝えていて、超多様な読み筋を見いだせる物語なんですね。単一なスタート→ゴールのお話はつまんないったらないね。続きを読む

    投稿日:2015.06.09

  • キじばと。。

    キじばと。。

    フェミニズムはマルクシズムと同様、「理論の過剰適用」によって人びとの支持を失うことになったと著者は考えます。「フェミニズム言語論」と題された本書の第1部では、ショシャナ・フェルマンというフェミニズム文学批評の研究者の仕事などを参照しながら、フェミニズムの観点からテクストを裁く態度は、テクストという場において他者との出会いを待ち受ける姿勢からは程遠いものだということを論じています。

    「フェミニズム映画論」と題された第2部は、著者の十八番ともいうべき『エイリアン』分析が展開されています。『エイリアン』の中に込められた性的メタファーを読み解きつつ、ジェンダーにまつわる人びとの無意識の反映を「発見」していく著者の批評的実践は、「検閲」に終始する態度とは異なる、フェミニズム批評の豊穣性を受け継いでいくためのヒントを提供してくれているように思います。
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    投稿日:2015.04.25

  • ほろほろ

    ほろほろ

    何だかいやらしいタイトルなので登録するのも気が引けますが、真面目なフェミニズム批評です。内田樹の著作の中でも読むのが難解な部類に入ると思いますが、それは内容も然ることながら、僕(あるいは僕の世代)が、フェミニズムという思想に対する実感があまりにもないせいだと思います(まあそれでも内容は大筋は理解できたかなと思う)。
    ”矛盾するメッセージを矛盾したまま、同時に伝え、読みの水準を換えるたびに、そのつど別の読み筋が見いだせるような物語は「質の高い物語」である。”(P182)という箇所が特に重要だと思いました。
    全能感(のような錯覚)をもたらすような(抑止のない暴走する)思想は廃りも早いと、フェミニズムに対して手厳しい評価を与える一方で、その一定の意義にも言及するあたりは、著者の深い優しさを感じました。
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    投稿日:2013.08.18

  • laviedouce

    laviedouce

    フェミニズムの議論は幅広い。本書では、フェミニズムの一部の議論を取り上げて、痛切な批判を展開している。とはいえ、読後感は悪くない。筆者が述べているように、フェミニズムへのシンパシーが通底にはあるから、なのだろう。当たり前の批判を、当たり前に言うことそのものが難しい場合がある。本書は、その意味で、当たり前の批判を正攻法で述べただけ、でもある。が、そんな態度は(決断主義的なキライはあるけれど)悪くない、と思った。続きを読む

    投稿日:2013.07.07

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