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由良弥生 / 王様文庫 (9件のレビュー)
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セプテンバー
紫式部の源氏物語です。初めて読みました。ひかるの君、光源氏の物語。そうとう凄いですね。奈良中期の宮廷の世界。物語としては2点かな。
投稿日:2024.02.28
beeko
源氏物語に登場するヒロイン毎の章になっているので、ヒロインへの感情移入がしやすく読みやすかった。ただ、時系列はややこしいので、自分で整理して読むとよい。 私は元々は、紫の上を推していたが、本書を読んで…明石の上も推したくなった。賢いが故に、田舎出身であることの自身を卑下し、後ろ向きな正確だが、源氏の寵愛を受けてシンデレラストーリーのような展開が良かった。 源氏は、末摘花のようなブサイクや明石の上のような田舎出身にも寵愛を与えるので、人物像を何とも掴めていない。 この時代の風習や文でのやり取りも分かりやすく書かれているので、世界観も理解できて面白かった。 この物語の内容を子供の頃に習わないのは、色恋や艶めかしい表現が多いからだろうか。続きを読む
投稿日:2023.11.03
おかゆ
光源氏を取り巻く姫たちの愛憎と憂いがドロドロと物語られている。源氏物語は古典で読めば、きらびやかな平安時代の宮中だけと思っていたが、実は今の世とは変わらない恋愛模様(今以上の恋愛事情)を含んでいる。 …どうにもならない現実、無常感、光源氏の周りの女性たちの怨念が伝わってくる。 もう一度、古典を読み返せば違う見方ができそう。続きを読む
投稿日:2023.02.21
koharu0325
とても雅で、美しい作品でした。 由良さんの想像も入っているとは思いますが、そんなことを言ってしまえば、源氏物語の真実は紫式部のみぞ知ることですもんね。 人それぞれ、いろんな見方があるから面白いのだと…思います。 桐壺帝が、藤壺と源氏の密会に気づいていた、というシーンが印象的でした。 切ないですよね。 この場面を、桐壺帝は鈍感で何も気づかなかった という事にしている方々もいらっしゃいますが、気づいていたバージョンの方がドラマチックで好きです(笑)続きを読む
投稿日:2017.01.01
azuyui
大人もぞっとするグリム童話の由良弥生さんの手にかかると源氏物語もこうなるんだ!ほお~と、久しぶりに他の源氏物語との違いを探しながら読み進めました。 登場するのは葵の上、藤壺、六条の御息所、夕顔、…末摘花、朧月夜、明石の上、紫の上。中でも夕顔と末摘花は独自の解釈での展開でおもしろかった。 夕顔の女房右近、末摘花の女房大輔の命婦の描かれ方が人間味あふれていたかな…そんなイメージは今まで持っていなかったので。 原作に近い作品だと、その場面場面でもっと複雑につながっていたりするんだけど、バッサリと女君と源氏の君との関係にしぼって展開するから読みやすかった。 ・・・けれど、源氏物語の面白さはもっと深いところにあるかな~ということで☆二つ。続きを読む
投稿日:2016.04.29
mihomiyuu
昔は公○の漫画でよんでなんとなく理解した源氏物語。 文章にするとこんな感じなんだ、と面白い。 イケメンに翻弄されるのはいつの時代も同じなんだと、 苦笑い。 同時に、1人の書き手によりこれだけあまたの…女性が書き分けられているのがすごい。 本書はごく一部の抜粋なので、原書はもっとたくさんの女性との恋沙汰が描かれているのだろう。 そう考えると、紫式部ってやっぱすごいと思わざるを得ない。続きを読む
投稿日:2015.08.10
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