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岩明均 / アフタヌーン (8件のレビュー)
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総合評価:
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bukuawa
宿主である高校生のシンイチと、彼の右手に寄生したミギーが、人を喰らう寄生獣たちと闘うホラーバトル第二巻。 「A」との戦闘後、田宮に言われた言葉に動揺するシンイチ。それは隣町の勘の鋭い女子高校生、加奈…との出会いにつながる。そして突然訪れる大切な人の死とミギーとの文字通りの一体化。 この巻のテーマは母と子の情だろうか。寄生獣の田宮には理解できない感情、そしてシンイチを捕らえ、時に判断を誤らせるほどの強い感情。常に淡々としたミギーにも何か伝わったのだろうか。続きを読む
投稿日:2022.09.10
消息子
「超映画批評」で前田有一が実写版映画を批判しているところとは、ミギーはドラえもんのようにのび太を助けるお仲間ではないということだ。 生物として当たり前なのかも知れないが、ミギーは徹頭徹尾自分自身が…生き残ることしか考えていないのである。自分が生き残るためなら,人間であろうと,他のパラサイトであろうと殺すことに容赦はない。新一と「運命共同体」となってしまったかぎりにおいて、ミギーは新一の味方となるに過ぎない。ただ、右手に寄生してしまったがために、自身の変形能力のほかに、人間の体である首から下を極限まで使用できる通常のパラサイトと比べて、ミギーは力が劣る。このためにミギーは新一を利用せざるを得ないのだ。 『寄生獣』をはじめて読んだとき、私はこれは新時代の(今となっては20年も前だが)『デビルマン』だと思ったものである。 人間の心を持ったまま悪魔の力を手に入れたデビルマンに対して、人間の脳を残したままパラサイトの力を得た新一というわけだ。だが、デビルマンの心はひとつ、新一−ミギー組の心はふたつ。デビルマンは人類がいかに悪魔的かということで葛藤する。『寄生獣』にもまあそういう視点はあるが、何か生物として間違ってしまった新一の人間的心理と、生物の王道を行くミギーの冷徹な心理とのすれ違いが物語を駆動する重要なポイントである。このアンバランスな二人組がバランスを究めるパラサイトたちとどう拮抗できるかという思考実験の面白さ。 他方、人間の頭部を喰って入れ替わるというパラサイトの基本設定を演繹し、様々な形態を考え出していくあたりは実に良質なSF(スペキュラティヴ・フィクション)となっているのだ。続きを読む
投稿日:2016.02.15
素以
このレビューはネタバレを含みます
ついに寄生獣の刃がシンイチの母にもおよび、揺れるシンイチ…… 母がシンイチを刺すところなんかは凄まじい名シーンだった。 そしてシンイチのミギーにも決定的な弱点が明らかになる。 状況はどんどん悪化していくなか、果たしてこの先どうなるか……? めちゃくちゃ気になる!!
投稿日:2013.07.01
まなべ
母との突然の別れ。 あまりにも理不尽で心痛む・・・ 九死に一生をえた新一。 その身体能力は常人を超えている。 「田宮良子」の狙いが気になる。
投稿日:2013.03.20
sorabooklog
新たな登場人物が今後どのような役割を果たしていくのか。 また、寄生するもの・寄生されるもの…お互いの身体に現れてきた変化はが最後にどのような結末を見せていくのか。 一度読み始めると止まらなくなる漫画で…す。続きを読む
投稿日:2010.08.03
ピヨピヨ
僕はこの『寄生獣』は、漫画として最も完成されている作品のひとつだと、何度読み返してもその度に思うわけです。エンターテイメントとしての恐怖系要素と社会に向けた環境問題に対する警告と人間の成長を、これほど…までにうまくまとめあげた作品が他にあるでしょうか。 その中には人間の弱さや醜さ、命のはかなさといったメッセージも介在し、ただ事ではないです。そして、ミギーがところどころで見せる可愛さと優しさの虜です(笑)。続きを読む
投稿日:2008.04.28
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