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荻原浩 / 光文社文庫 (24件のレビュー)
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mutotsu55
人生の生き方を考えさせられる中編小説。 疎遠だった父の死に際して、母から手渡された原稿用紙の束。そこには父のものと思われる物語が綴られている。しかし、そこに書かれていることは知っているようで知らな…いことが多く、本当に父のことなのか?と疑ってしまうことも。しかし、それを読み進めるうちに父の存在が身近に感じられていく。 人の縁とは不思議なもので、どこで誰と出会い、別れ、そして再び出会うのか。それが人生にどのような影響をもたらすのか、誰にもわからない。しかし、自分の人生にかかわったことだけは事実。そのような人たちに感謝しつつ生きていこうと思える作品。続きを読む
投稿日:2022.09.25
和也
主人公は父親との仲があまり良くなかった。病に倒れた父親は、小説を書いていた。その中の話は私小説のようなもので、ヒグマと激闘した話や軍隊に入った時の話などが書いてあった。そこから、父親がどのような人生を…歩んできたのかがわかっていく。 一つの小説なのに、主人公の話と父親の生い立ちの二つの物語が楽しめた。続きを読む
投稿日:2022.08.11
アルファ
父親の死を目の前にして、若き日の父が書いた原稿を目にする場ができた主人公。最初は自己顕示欲の多い私小説だ、とタカをくくっていた部分が大きかったが、よくよく読み進めて行くと自分の知らなかった若き日の父の…話が織り込まれていることに気づく。 マスコミ業界の仕事に触れながら作家を続けているという経歴の作者らしい着眼点が随所に盛り込まれているなあと感じる文章だった。あとタイトルの付け方とか、センス。続きを読む
投稿日:2019.04.04
mariewakahara
自分の親が生きてきた軌跡。息子である自分がこの目で確かめることは叶わないから、フィクションだって織り交ぜられているのかもしれない、なんて考えてしまうのは当然のことだろうなと思う。ただし、そんなちょっと…斜に構えた自分(と読者)を裏切るラスト5ページに、ギュっと心を掴まれました。続きを読む
投稿日:2018.05.07
yoshidamasakazu
「飛鳥へ、そして まだ見ぬ子へ」な感じ。父が 子供に遺したメッセージという設定だけで 泣けてくる。親の人生を追体験して 子供は何を学ぶべきか、また 自分の人生から 子供に何を伝えるのか 考えさせられた…。 主人公の息子は 作家として成功する前の著者自身なのでは ないか。伝えたいメッセージは 「人生は短い、結果を考えず、やりたいことを やれ」だと思う 続きを読む
投稿日:2017.12.19
林檎飴甘
人生を終わろうとしている父親が遺した分厚い原稿用紙。 書かれていたのは父の人生のようでもあり、創作のようでもある小説だった。 「私」はそこで見知らぬ父親と出会うことになる。 考えてみれば、自分の両親の…生まれた頃の話やこれまでの人生の話などほとんど聞いたことがない。 聞く必要もなかったし、聞くようなタイミングもなかったとしか言いようがない。 だが、父親にも母親にもそれぞれ様々な経験をしながら現在を生きている。 まだまだ遠い先だろうが、年老いた両親とお茶でも飲みながらゆっくりとそんな話ができたらいいな・・・と思う。 物語は現在の「私」の感情や取りまく状況を描く部分と、父親が書いた小説部分とで構成されている。 淡々と進む物語は、そのまま淡い印象の物語だった。 作り込まれた荻原さんの物語が好きなので、少し肩透かしをくったような・・・そんな思いがしてしまった。続きを読む
投稿日:2017.04.05
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