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石川淳 / 講談社文芸文庫 (12件のレビュー)
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fujitatetsuya
再読。 最初に読んだ時からかなりの時間(30年くらい昔)が経つ故に、ほぼ初めて読んだように向きあった。 若かりし日に読んだ時の印象は、著者の他の純文学作品と比較して読みやすいな、ぐらいのものだった…。改めて読むと、熟練の技とでも言いますか、洒脱な文章に舌を巻く気持ち。この味は、外国語に翻訳するとリズムとコクが再現できないだろうな、などと考える。続きを読む
投稿日:2023.10.16
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「俗謡というにはあまりに格調が高く、民話調とよぶには洗練されすぎている。ゆったりと流れ、読む人を深く酔わせる。文章の奥にそんな独特の語りのリズムが聞こえる。」 (日本語研究学者 中村明)
投稿日:2023.09.26
naka
著者の作品を初めて読む。文体のリズム良く、音楽を聴くように読める。私の、少ない読書体験から近いものを選べば半村良氏。フィクションだからこそ、歴史を引き寄せて想像出来る。
投稿日:2021.07.12
yama40
「紫苑物語」「八幡縁起」「修羅」の3作が収められている。このうち「紫苑物語」についてドナルド・キーン氏が自伝の中で、美しい日本語で書かれていると絶賛していたので読んでみた。 石川淳は今回初めて読ん…だ。解説を書いた立石伯氏によれば、石川淳は第一等の詩文の大家だったそうである。それ故戦いの場面でさえ美しい文章で書かれているのだという。 ストーリーについてはあまり良く理解できなかったが、キーン氏の言う「美しい日本語」には出会えたような気がした。続きを読む
投稿日:2013.07.15
ogataku0617
私が初めて読む小説を好きになる時、というのは、だいたい文体で決まる。たとえ内容が面白くても、文体に魅力、というかクセがないと、私はつまらなく感じてしまう。「次も読んでみたい」という気が起きないのであ…る。 石川淳という作家の書く文章を、私は最初、かなり嫌っていた。石川淳の作品は、一文の息が非常に長い「饒舌体」という文体が特徴である。私は『処女懐胎』や『マルスの歌』などを読んで、あまりの一文の長さに、辟易してしまった。「もうこの作家の作品は読まない」と心に決めたつもりだった。 ある時、読んでいた小説を読了してしまって、近くの古本屋へ行き、そこの主人に「お薦めの小説はありますか」と訊いたことがあった。主人は「石川淳の紫苑物語なんか読み易いよ」と言った。私はウッと思った。あの読みにくい文体を読み易いなんて言う人がいるのか、と。しかし、他人から薦められると読まずにはいられない性格も幸い(?)して、私は『紫苑物語』を買ってしまった。 さて、読んでみると、これが実に読み易いではないか!優美かつ艶やかで、漢文を書き下し文にしたような文体が、読む者をグイグイ引っ張る。先に挙げた作品のように、ダラダラと続かない。どうやら石川淳は、作品ごとに文体を変えているようだった。 付け加えると、『紫苑物語』はファンタジーである。少なくともハリー・ポッターなどよりも、よっぽど面白い。さて、あらすじは、ある国の守が弓で狩をすることを好み、・・・いや、あらすじは言わぬが花というものだろう。私はとにかく、未読者に、いち早くその文体を味わって欲しいのである。続きを読む
投稿日:2012.03.18
yuri-usa
日本文学・時代小説なのにファンタジック。…だからこそと言ったほうがいいのか?「妖麗」とゆう言葉が合う気がする。 親子・師弟・恋愛…人生において重要なことが描かれているけれど、どれも切なく愛おしく哀れ。… 読めたし、表現も嫌いぢゃなかったけど、、、んー。続きを読む
投稿日:2011.03.01
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