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北折充隆 / 光文社新書 (9件のレビュー)
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レモン
なかなか面白かった。迷惑行為はどんなに対策を講じたとしてもなくなることはないが、お礼型メッセージと恥のアピールによって少なくすることはできる。マイノリティ集団の価値観が世間の常識と同じであるという勘…違いから、バカッターのような迷惑行為が行われ、その他の路上駐車や電車内での化粧・携帯電話使用などの行為の理由は「面倒臭い」からとのこと。自分だけ損をしたくないとかルールを遵守してバカを見たくないといった理由もありそう。迷惑行為=けしからん→厳罰化or法規制はあまりに短絡的なので、行為が起こりにくいシステム整備が重要か。続きを読む
投稿日:2024.04.26
Ayako Yamane
迷惑行為を、命令的規範(普通こんなことしないよね)と記述的規範(みんながやってるから正しい)という2つの社会規範の観点から分析して論じています。 「夜の幹線道路で制限速度を守る方が迷惑なのか?守らない…方が迷惑なのか?」、「電車の中では携帯の電源を切るべきか?」といった身近な題材を取り上げており、とても読みやすいです。迷惑行為の防止についても、実験データをもとに述べているので納得させられる点が多かったです(やや過激にも見えるところがいくつかありましたが…とても面白かったです)。続きを読む
投稿日:2020.08.02
hifumi1232001jp
迷惑行為とは自分にはジャッジできない行為ということなのかなと思いました。自分の行いは、客観的に見て、他者から見て、良い・悪い、快・不快、どちらの影響を与えるのか常に認識して振る舞うということは、思いや…り、他者優先、控えめにというキーワードのもとにとっさにブレーキをかけることができるということなのかなと思いました。続きを読む
投稿日:2020.06.20
sazuka
著者本人も言っているが迷惑学というのが確立しているわけではなく、本書も学というより、迷惑行為ってなんだろうね〜と実例をあげながら考えてみる、という感じに留まっている。人間関係は難しくない、返報性さえ気…にしてけば大丈夫だというが、それでも迷惑行為がなくならないということは、人にされたらイヤなことそのもの、あるいは自分がそれをしているという自覚が持てないほどの想像力のなさから来るのか、それともいわゆる価値観の多様化、中国のトイレのような所変われば的迷惑なのか。同じ国でも、記述的規範の変化ももちろん大きい。 自分が迷惑行為的なことを行わないように気をつけることは返報性に留意すればよいのだろうけれど、世の中の場合は公的追従ではなく私的受容を押し出していったほうがいいよ、と。捕まえる、罰金を科す、というよりも、カッコ悪い、モテない、というほうが効くのだ、多分。何か問題が起こるとすぐ厳罰化される。厳罰化、カッコ悪い。 社会的迷惑と私的迷惑はまた違うし、私的迷惑はむしろ大いに巻き起こったほうが、対人関係の密度、ひいては社会的にいいよナーと思うのだけど、どうでしょうね。続きを読む
投稿日:2014.02.18
farmertanaka
至極真っ当な解説で、逆に言うとその通りだと思うが、インパクトのある分析や結論があるわけではない。 私は勝手だがこの手の新書には、少しでもほほうと思うものを期待するのだが、今回はハズレか。
投稿日:2014.02.03
bears00
学生などの調査なども活用しながら、迷惑について分析を行った本。 迷惑行為を類型化したうえで、具体的な事例をまじえながら、説明を行っている。 自分としては、「トルコと日本の国と時代を超えた返報性」のと…ころが興味を持った。 筆者が最後に記載していたが、迷惑行為はずっとなくならないのだろうなぁ。続きを読む
投稿日:2014.01.26
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