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多和田葉子 / 講談社 (2件のレビュー)
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mikechatoran
「作者は何を言いたいのか」という読み方をすればまったく肩すかしをくうだろう。言葉のずれ、あるいはその言葉が想起させる別のものをたどって物語は予想外の方向に進む。ただ淡々とした流れに身をまかせ、時には声…を出して笑いつつ読み終えると、不思議な爽快感に包まれると同時に、作家の言葉の意味、響きの自明性に対する違和感に感染する。「書く」ということにつくづく自覚的な作家だと思った。「胞子」と「捨てない女」がよかった。続きを読む
投稿日:2014.05.17
kaonio
「光とゼラチンのライプチッヒ」(多和田葉子)を読んだ。多和田葉子さんの作品を読むのがこれで何冊目かは忘れてしまったけれど、読むたびに唸らされる。身悶えしそうなくらいに刺激的であるのだ。私の中では間違い…なく現時点における最高の書き手のうちのお一人である。 今回は「ちゅうりっひ」でちょっと躓いてしまいましたが、あとはどれも好きです。特に「盗み読み」がいいな。続きを読む
投稿日:2013.06.26
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