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高橋克彦 / 講談社文庫 (28件のレビュー)
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総合評価:
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ぴあ野
久しぶりの「炎立つ」だけれど、4巻のみ。 むか~し、夢中になっていた頃は、経清と安倍一族ばかり読んで、 今で言う「聖地めぐり」までしていた。 その分、後半の4,5巻の記憶が抜けている。 (あらすじはわ…かっているけれど) 後三年の役の舞台となった、出羽を旅するにあたり、読み返したわけ。 いや~、止まらないわ。 おもしろい。 息をもつかせぬとは、このことだね。 歴史の整理(出来事)には十分、旅の予習ができた。続きを読む
投稿日:2023.08.20
ブタノフ
R4.8.27~9.10 (感想) 前九年の役が終わり、清原氏が奥州に地位を築いた後、清原清衡が奥州の覇者になるまでを丁寧に描いた1冊。 この章の最後に、清衡が藤原を名乗り、藤原三代の物語が始まる……ということは残りの1冊で、三代の勃興が描かれるわけですね。かなりスピード感があります。続きを読む
投稿日:2022.09.10
towa
このレビューはネタバレを含みます
藤原経清と結有の子・清衡が主人公となり、前九年の役後から後三年の役後までを描いている。 清衡の半生はひたすら忍耐に次ぐ忍耐の日々で、読んでいるこちらも辛く、ときには我慢ならなくなりながら物語を追った。 清衡は「経清と貞任の思い描いた楽土の夢」「民のための国」という念願を成就させるために耐え続け、ついにそれを成し遂げる。 ここまで来るのにどれ程の血が流れたのかを考えると、虚しくも感じる。しかし、遂に父や安倍一族、物部氏の大きな夢が果たされたのだった。 それにしても、高橋克彦さんの想像力に圧倒される。
投稿日:2022.01.12
yappinkun
清原内部での死闘、後三年の役が始まる。清原清衡、源義家が、死闘を掻い潜り、清衡がついに勝利を収める。 それにしても、凄まじい身内同士の死闘。清原一族には、真の武将はいなかった。 源義家が、藤原経清の妻…、結有と対面し、義家が藤原経清らをまことの武士として、いかに尊敬していたか語る場面は、本当に感動。まさに「士は己を知る者の為に死す」ですね。続きを読む
投稿日:2020.10.18
らじヲ
駆け足で藤原清衡さんが奥州のトップになるまでのお話。 途中の苦悩とかすっとばしなので、ある意味サクサク読めました。 この作者さんは女性を深く描けないのか、女性は単純だと思ってるのか、どうも出てくる女…性たちが「美しい」だけでつまらない。 母親だからって盲目のえこひいきに走るタイプが多過ぎ。 武士モノ時代劇に多いお家のために死ぬパターンも定番どおり過ぎて、あえてこのお話を読む必要があるのかな…と思いました。 男性たちも悪い人は本当に悪いだけ。 浅田次郎さんのお話のように悪人にも悪人の言い分があり、矜持がある…ということはありませんでした。 清衡くんも良い人ではあるけれど、周りのサポートと運が良かっただけのようにも思えて、なんだかな~。続きを読む
投稿日:2019.11.26
Bookrium
ここに来て急ピッチで物語が進行する。 この本を読むまで存在さえ知らなかった清原家。奥州の陰にこんな一族の存在があったとは。 結有や清衡の行動原理については賛否が難しいところ。大義のためにここまで己を殺…して耐え忍ぶことについて、自分としては共感できない。 作品を通して感じるのですが、脇役として位置付けられた人々が繰り広げる某略の醜いこと。。。私利私欲の権化となった権力者のみっともなさはいつの時代も同じですね。続きを読む
投稿日:2017.06.24
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